レポートのエクスポート

SQL ServerReporting Services には、作成したレポートを、Microsoft Excel や PDF など、別の形式にエクスポートする機能が用意されています。エクスポート オプションには、[レポート ビューアー] ツール バーからアクセスできます。このツール バーは、最初にレポートをプレビューまたはレポート マネージャーでレンダリングしたときに、各レポートの最上部に表示されます。レポートをエクスポートすると、次の操作を実行できます。

  • 別のアプリケーションによるレポート データの操作 : たとえば、レポートを Excel にエクスポートした後で、引き続きそのデータを Excel で編集できます。

  • 異なる表示形式でのレポートの印刷: たとえば、レポートを PDF ファイル形式にエクスポートした後、その内容を印刷できます。

  • 特定のレポートのコピーの保存 : レポート履歴スナップショットを除き、レポート サーバーからアクセスしたレポートは変更される可能性があります。残しておきたいレポートは、エクスポートして保存する必要があります。詳細については、「レポートの保存」を参照してください。

レポートをエクスポートするには、レポートを実行した後、ドロップダウン リストから表示形式を選択し [エクスポート] をクリックします。エクスポート形式を選択するように求められた後、選択した表示形式に関連付けられているアプリケーションでレポートが開きます。たとえば、[Excel] を選択した場合は、レポートが Excel で開きます。ローカル コンピューターで定義されているファイルの関連付けにより、特定の表示形式に使用されるアプリケーションが決まります。

レポート サーバーでは、現在のユーザー セッションに存在するレポートがエクスポートされます。レポートが開いている間に、更新されたバージョンがレポート作成者によってパブリッシュされても、エクスポート後のレポートは更新されません。

注意

レポートのエクスポートは、レポートをブラウザー ウィンドウで開くときに必要に応じて実行するタスクです。エクスポート操作を自動化する場合は (レポートを、定期的なスケジュールで特定のファイルの種類として共有フォルダーにエクスポートする場合など)、レポートを共有フォルダーに配信するサブスクリプションを作成します。詳細については、「Reporting Services でのファイル共有の配信」を参照してください。

レポート サーバーには、レポートに対して実行された前回のエクスポート操作に関する情報は保存されません。また、レポート サーバーからレポートを直接開くための表示形式設定は指定できません。既定では、レポート ツールでプレビューしたレポートまたはブラウザー アプリケーションで開いたレポートは常に、まずレポート ビューアーに HTML でレンダリングされます。既定として別の表示拡張機能を指定することはできません。ただし、後から電子メールの受信ボックスや共有フォルダーに配信する際に必要な表示形式でレポートを生成するサブスクリプションを作成できます。または、URL パラメーターとして表示拡張機能を指定する URL を使用して、レポートにアクセスできます。詳細については、「URL での表示形式の指定」を参照してください。

表示に関する注意事項

ページ割り当ては、表示形式ごとに異なります。たとえば、Adobe Acrobat (PDF) では、ページ割り当ては物理的なページ サイズによって決まります。HTML の改ページ位置は、ソフト改ページの規則に基づきます。レポートに追加した論理的な改ページによってページを区切ることもできますが、実際のページの長さは、使用するレンダラーの種類によって異なります。レポートのレイアウトをデザインする場合は、あらかじめ、表示とページ割り当ての動作を理解しておくことが大切です。

このセクションの内容

関連項目

タスク

レポートをエクスポートする方法 (Reporting Services の SharePoint 統合モード)

レポートをエクスポートする方法 (レポート マネージャー)

概念

行見出しと列見出しの制御

HTML ビューアーとレポート ツール バー

レポートの表示と保存

レポートの印刷

レポートの保存