SQL Server 2008 R2 Native Client のシステム要件

必要なオペレーティング システム

SQL Server Native Client をサポートするオペレーティング システムの一覧については、「SQL Server 2008 R2 における SQL Server Native Client のサポート ポリシー」を参照してください。

SQL Server の要件

SQL Server Native Client を使用して SQL Server データベースのデータにアクセスするには、SQL Server 2000 以降のインスタンスがインストールされている必要があります。

SQL Server 2008 R2 は、MDAC、Windows Data Access Components、および SQL Server Native Client のすべてのバージョンからの接続をサポートします。古いクライアント バージョンで SQL Server に接続する場合、クライアントで認識されないサーバーのデータ型は、クライアント バージョンと互換する型にマップされます。詳細については、このトピックの「クライアント バージョンのデータ型の互換性」を参照してください。

言語間の要件

SQL Server Native Client の英語版は、サポートされているオペレーティング システムであれば、そのすべてのローカライズ版でもサポートされます。SQL Server Native Client のローカライズ版は、同じ言語にローカライズされたオペレーティング システムでサポートされます。また、対応する言語設定がインストールされていれば、サポートされているオペレーティング システムの英語版でも利用できます。

アップグレードの要件を次に示します。

• SQL Server Native Client の英語版は、SQL Server Native Client のどのローカライズ版にもアップグレードできます。

• SQL Server Native Client のローカライズ版は、同じ言語にローカライズされた SQL Server Native Client にアップグレードできます。

• SQL Server Native Client のローカライズ版は、英語版にアップグレードできます。

• SQL Server Native Client のローカライズ版は、異なる言語にローカライズされた SQL Server Native Client にはアップグレードできません。

クライアント バージョンのデータ型の互換性

以下の表に示すように、SQL Server および SQL Server Native Client は新しいデータ型を、下位クライアントと互換する古いデータ型にマップします。

OLE DB アプリケーションと ADO アプリケーションは、SQL Server Native Client で DataTypeCompatibility 接続文字列キーワードを使用して、SQL Server 2000 互換のデータ型で動作できます。DataTypeCompatibility=80 の場合、OLE DB クライアントは、SQL Server 2008 TDS (表形式のデータ ストリーム) バージョンではなく SQL Server 2005 TDS バージョンを使用して接続します。つまり、SQL Server 2008 以降のデータ型の場合、SQL Server Native Client ではなく、サーバーによって下位変換が実行されます。またこの場合は、接続で使用可能な機能が、SQL Server 2005 機能セットに制限されます。新しいデータ型または機能を使用しようとすると、API 呼び出し時にすぐに検出されます。無効な要求はサーバーに渡されず、呼び出し元のアプリケーションにエラーが返されます。

ODBC 用の DataTypeCompatibility コントロールはありません。

IDBInfo::GetKeywords は常に、接続のサーバー バージョンに対応したキーワードの一覧を返します。この一覧は DataTypeCompatibility の影響を受けません。

関連項目

概念

その他の技術情報