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SQL Server 2008 R2 Native Client を使用する場合

SQL Server Native Client は、SQL Server データベースのデータにアクセスするために使用できるテクノロジの 1 つです。別のデータアクセス テクノロジの詳細については、「Data Access Technologies Road Map」を参照してください。

アプリケーションのデータ アクセス テクノロジとして SQL Server Native Client を使用するかどうかを決める場合は、いくつかの要素を検討する必要があります。

新しいアプリケーションで、Microsoft Visual C# や Visual Basic などのマネージ プログラミング言語を使用しており、SQL Server の新機能にアクセスする必要がある場合は、.NET Framework に含まれている .NET Framework Data Provider for SQL Server を使用する必要があります。

COM ベースのアプリケーションを開発しており、SQL Server で導入された新機能にアクセスする必要がある場合は、SQL Server Native Client を使用する必要があります。SQL Server の新機能にアクセスする必要がない場合は、引き続き Microsoft Data Access Components (MDAC) を使用できます。

既存の OLE DB アプリケーションや ODBC アプリケーションの場合、SQL Server の新機能にアクセスする必要があるかどうかが重要な問題になります。アプリケーションが既に完成していて、SQL Server の新機能を必要としない場合は、引き続き MDAC を使用できます。ただし、新しい xml データ型などの新機能にアクセスする必要がある場合は、SQL Server Native Client を使用する必要があります。

行バージョン管理機能を使用した Read Committed トランザクション分離は SQL Server Native Client と MDAC の両方でサポートされていますが、スナップショット トランザクション分離は SQL Server Native Client のみでサポートされています (プログラミング用語では、「行バージョン管理機能を使用した Read Committed トランザクション分離」は「Read Committed トランザクション」と同義語です)。詳細については、「行のバージョン管理に基づく分離レベルの選択」を参照してください。

SQL Server Native Client と MDAC との相違点の詳細については、「MDAC から SQL Server Native Client へのアプリケーションの更新」を参照してください。