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Visual Basic における配列データ型

更新 : 2007 年 11 月

すべての配列を包括する 1 つのデータ型はありません。配列のデータ型は次の要因によって決定されます。

  • 配列であること。

  • ランク (次元数)。

  • 配列の要素のデータ型。

したがって、ランクと要素のデータ型が一致しない限り、2 つの配列変数が同じデータ型を持つと見なされることはありません。

各次元における長さは、配列のデータ型に影響を及ぼさないことに注意してください。

配列の例

次の例では、さまざまなデータ型を持つ 4 つの配列変数を宣言します。

Dim firstArray(12, 8) As UInteger
Dim secondArray(12, 8, 3) As UInteger
Dim thirdArray(12, 8) As String
Dim fourthArray(5, 20) As UInteger

上のステートメントを実行した後、これらの配列変数の間にはデータ型について次のような関係が成り立ちます。

  • 変数 firstArray と変数 secondArray とは、ランクが異なるため同じデータ型ではありません。

  • 変数 firstArray と変数 thirdArray とは、要素のデータ型が異なるため同じデータ型ではありません。

  • 変数 firstArray と変数 fourthArray とは、同じデータ型です。したがって、一方の変数をもう一方の変数に代入できます。

ジャグ配列のデータ型

配列の配列、つまり、他の配列を要素として含む配列は、要素の配列の長さが必ずしも等しくないため、ジャグ配列とも呼ばれます。次の例では、異なるデータ型を持つ 2 つのジャグ配列変数を宣言します。

Dim twoDimOfOneDim(,)() As Integer
Dim oneDimOfTwoDim()(,) As Integer

twoDimOfOneDim の配列は 2 次元で、その要素のデータ型は Integer()、つまり 1 次元の Integer 配列です。oneDimOfTwoDim の配列は 1 次元で、その要素のデータ型は Integer(,)、つまり 2 次元の Integer 配列です。

参照

処理手順

方法 : 配列変数を宣言する

方法 : 配列を作成する

方法 : 配列変数を初期化する

方法 : 配列のデータ型を決定する

配列のトラブルシューティング

概念

Visual Basic の配列の概要

Visual Basic における配列の次元

Visual Basic における多次元配列

Visual Basic におけるジャグ配列

その他の技術情報

Visual Basic における配列