.NET Framework の正規表現

正規表現を使用すると、強力、柔軟、そして効率的な方法でテキストを処理できます。正規表現の広範なパターン一致表記法を使用することで、大量のテキストをすばやく解析して特定の文字パターンを検索したり、テキストの部分文字列を抽出、編集、置換、または削除したり、抽出した文字列をコレクションに追加してレポートを生成したりできます。HTML 処理、ログ ファイルの解析、HTTP ヘッダー解析などで文字列を取り扱う多数のアプリケーションにとって、正規表現は欠くことのできないツールです。

Microsoft .NET Framework の正規表現には、他の正規表現の実装 (Perl や awk などで実装されている正規表現など) が持つ機能のうち、最も一般的な機能が組み込まれています。Perl 5 の正規表現に対応するようにデザインされているため、.NET Framework の正規表現には、右から左への一致処理や実行時コンパイルなど、他では実装されていない機能も含まれています。

.NET Framework の正規表現クラスは、基本クラス ライブラリに含まれています。このため、ASP.NET や Visual Studio 2005 など、共通言語ランタイムに対応する任意の言語やツールで使用できます。

このセクションの内容

  • 正規表現言語要素
    正規表現を定義するために使う一連の文字、演算子、および構成体について説明します。
  • 正規表現クラス
    正規表現クラスの使用方法について詳しく説明し、コードの例を示します。
  • 正規表現の例
    正規表現の一般的な使用方法を示すコードの例が用意されています。

参照

  • System.Text.RegularExpressions
    .NET Framework System.Text.RegularExpressions 名前空間のクラス ライブラリ リファレンス情報が用意されています。