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[コンパイル] ページ (プロジェクト デザイナ) (Visual Basic)

更新 : 2007 年 11 月

コンパイル命令を指定するには、プロジェクト デザイナの [コンパイル] ページを使用します。このページでは、詳細なコンパイラ オプションや、ビルド前のイベントまたはビルド後のイベントを指定することもできます。

[コンパイル] ページを表示するには、ソリューション エクスプローラでプロジェクト ノードを選択し、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。プロジェクト デザイナが表示されたら、[コンパイル] タブをクリックします。

fs91s003.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

次の手順で参照している Visual Studio ユーザー インターフェイス要素の一部は、お使いのコンピュータでは名前や場所が異なる場合があります。これらの要素は、使用する Visual Studio のエディションとアクティブな設定によって決まります。このトピックは、全般的な開発設定が選択されていることを前提にして記述されています。設定を表示または変更するには、[ツール] メニューの [設定のインポートとエクスポート] を選択します。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。

構成とプラットフォーム

次の設定を使用すると、表示または変更する構成とプラットフォームを選択できます。

fs91s003.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

簡易ビルド構成を使用した場合、デバッグ バージョンとリリース バージョンのどちらをビルドするかの決定はプロジェクト システムによって行われます。したがって、これらのオプションは表示されません。詳細ビルド構成を有効にするには、[ツール] メニューの [オプション] をクリックします。[オプション] ダイアログ ボックスで、[プロジェクトおよびソリューション] を展開し、[全般] をクリックして、[ビルド構成の詳細を表示] チェック ボックスをオンにします。これで、すべての構成値と、デバッグ バージョンとリリース バージョンのどちらをビルドするかを手動で制御できます。詳細については、「[全般] ([オプション] ダイアログ ボックス - [プロジェクトおよびソリューション])」を参照してください。

  • [構成]
    表示または変更する構成設定を指定します。この設定は、[アクティブ (Debug)] (既定)、[Debug]、[Release]、または [すべての構成] に指定できます。

  • [プラットフォーム]
    表示または変更するプラットフォーム設定を指定します。既定の設定は [アクティブ (Any CPU)] です。アクティブなプラットフォームは、構成マネージャを使用して変更できます。詳細については、「方法 : 構成を作成および編集する」を参照してください。

コンパイラ構成オプション

次の設定では、コンパイラ構成オプションを設定できます。

  • [ビルド出力パス]
    このプロジェクト構成の出力ファイルの場所を指定します。このボックスにビルド出力のパスを入力するか、[参照] をクリックしてパスを選択します。このパスは、相対パスであることに注意してください。絶対パスを入力しても、相対パスとして保存されます。既定の相対パスは bin\Debug です。

    簡易ビルド構成を使用した場合、デバッグ バージョンとリリース バージョンのどちらをビルドするかの決定はプロジェクト システムによって行われます。[デバッグ] メニューの [ビルド] コマンド (F5) を使用すると、指定した [出力パス] に関係なく、デバッグ用の場所にビルドが配置されます。ただし、[ビルド] メニューの [ビルド] コマンドでは、指定した場所にビルドが配置されます。詳細ビルド構成を有効にするには、[ツール] メニューの [オプション] をクリックします。[オプション] ダイアログ ボックスで、[プロジェクトおよびソリューション] を展開し、[全般] をクリックして、[ビルド構成の詳細を表示] チェック ボックスをオフにします。これで、すべての構成値と、デバッグ バージョンとリリース バージョンのどちらをビルドするかを手動で制御できます。詳細については、「[全般] ([オプション] ダイアログ ボックス - [プロジェクトおよびソリューション])」を参照してください。

  • [Option Explicit]
    変数の暗黙宣言を許可するかどうかを指定します。既定では、この設定は [On] になり、変数の明示的な宣言が必要です。このため、変数が使用前に宣言されていないと、コンパイラがエラーを報告します。変数の暗黙の宣言を許可する場合は、[Off] をクリックします。

    この設定は、/optionexplicit コンパイラ オプションに対応します。

  • [Option Strict]
    寛容な型指定規則を許可するかどうかを指定します。既定では、この設定は [Off] になり、寛容な型指定規則が許可されます。暗黙の型変換を制限するには、[On] をクリックします。この場合、明示的な縮小変換が必要になり、遅延バインディングが無効になります。

    [暗黙的な変換]、[遅延バインディングです]、または [暗黙的な型です] に対するコンパイラの通知を有効にしている場合は、この一覧に [(カスタム)] オプションが表示されます (後の [警告の構成] オプションを参照)。[Option Strict] の設定を [On] に戻すと、これらの通知オプションは既定値に戻ります。詳細については、「方法 : コンパイラの警告を有効または無効にする」を参照してください。

    この設定は、/optionstrict コンパイラ オプションに対応します。

  • [Option Compare]
    使用する文字列比較の種類を指定します。既定では、この設定は [Binary] になり、大文字小文字を区別するバイナリの文字列比較を使用するようにコンパイラに指示します。ロケール固有の大文字小文字を区別しないテキスト文字列比較を使用する場合は、[テキスト] をクリックします。

    この設定は、/optioncompare コンパイラ オプションに対応します。

  • [Option Infer]
    変数の宣言でローカル型の推論を許可するかどうかを指定します。既定では [On] に設定され、ローカル型の推論を使用できます。ローカル型の推定を禁止するには、[Off] を選択します。

    この設定は、/optioninfer コンパイラ オプションに対応します。

  • [警告の構成]
    このテーブルには、ビルド条件の一覧と、各条件に対応する通知レベル ([なし]、[警告]、または [エラー]) が表示されます。

    既定では、コンパイラの警告すべてが、コンパイル時にタスク一覧に追加されます。コンパイラが警告やエラーを発行しないようにするには、[すべての警告を表示しない] を選択します。コンパイラが警告を解決が必要なエラーとして扱うようにするには、[すべての警告をエラーとして扱う] を選択します。

  • [すべての警告を表示しない]
    このドキュメントで既に説明した [警告の構成] テーブルでの指定に従って、コンパイラに通知の発行を許可するかどうかを指定します。既定では、このチェック ボックスはオフになっています。コンパイラに警告やエラーを発行しないよう指示する場合は、このチェック ボックスをオンにします。

    この設定は、/nowarn コンパイラ オプションに対応します。

  • [すべての警告をエラーとして扱う]
    警告の処理方法を指定します。このチェック ボックスは、既定でオフになります。この場合、すべての警告通知が [警告] に設定されたままになります。すべての警告通知を [エラー] に変更する場合は、このチェック ボックスをオンにします。

    このオプションは、[すべての警告を表示しない] がオフの場合にのみ使用できます。

  • [XML ドキュメント ファイルを生成する]
    ドキュメント情報を生成するかどうかを指定します。既定では、このチェック ボックスはオンになり、ドキュメント情報を生成して XML ファイルに含めるようにコンパイラに指示します。ドキュメントを作成しないようにコンパイラに指示するには、このチェック ボックスをオフにします。

    この設定は、/doc コンパイラ オプションに対応します。

  • [COM の相互運用機能に登録]
    マネージ アプリケーションで COM オブジェクト (COM 呼び出し可能ラッパー) を公開し、COM オブジェクトがアプリケーションとやり取りできるようにするかどうかを指定します。

    既定では、このチェック ボックスはオフになります。この場合、アプリケーションは COM 相互運用機能を無効にします。COM 相互運用機能を有効にする場合は、このチェック ボックスをオンにします。

    このオプションは、Windows アプリケーション プロジェクトやコンソール アプリケーション プロジェクトでは指定できません。

  • ビルド イベント
    [ビルド イベント] ダイアログ ボックスにアクセスするには、このボタンをクリックします。このダイアログ ボックスは、プロジェクトに対するビルド前の構成命令およびビルド後の構成命令を指定するために使用します。このダイアログ ボックスは、Visual Basic プロジェクトでのみ使用できます。詳細については、「[ビルド イベント] ダイアログ ボックス (Visual Basic)」を参照してください。

  • [詳細コンパイル オプション]
    [コンパイラの詳細設定] ダイアログ ボックスにアクセスするには、このボタンをクリックします。[コンパイラの詳細設定] ダイアログ ボックスは、プロジェクトの詳細ビルド構成プロパティを指定するために使用します。このダイアログ ボックスは、Visual Basic プロジェクトでのみ使用できます。詳細については、「[ビルドの詳細設定] ダイアログ ボックス (Visual Basic)」を参照してください。

参照

処理手順

方法 : コンパイラの警告を有効または無効にする

方法 : コンパイラの最適化を設定する

方法 : コンパイラ オプションを設定する

方法 : アプリケーションのビルド位置を変更する

方法 : プロジェクトの XML ドキュメントを生成する

方法 : コンポーネントを COM 相互運用機能に登録する

方法 : コンパイルの定数を設定する

方法 : アプリケーションを特定の種類の CPU に最適化する

方法 : DLL のベース アドレスを指定する

方法 : ビルド イベントを指定する (Visual Basic)

その他の技術情報

コンパイル プロパティの管理

Visual Basic コンパイラ