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以前のバージョンの共通言語ランタイムでの JScript アプリケーションの実行

特に指定されていない限り、JScript アプリケーションは、コンパイラがアプリケーションのビルドに使用する共通言語ランタイム バージョンを使用して実行するようにビルドされます。 ただし、あるバージョンのランタイムで作成された .exe または ASP.NET Web アプリケーションを、任意のバージョンのランタイムで実行することはできます。

他のランタイム バージョンの使用

この場合、.exe アプリケーションには、ランタイム バージョン情報を (supportedRuntime タグで) 含む app.config ファイルが必要です。 他の Visual Studio 言語には、プロジェクトのプロパティ ページ ダイアログ ボックスで app.config ファイルを変更するための、統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment) サポートが用意されています。 たとえば、Visual C# の Windows アプリケーションの SupportedRuntimes プロパティを変更し、更新した app.config ファイルを JScript アプリケーションで使用します。

実行時には、app.config ファイルの名前が filename.ext.config であることが必要です。filename.ext は、アプリケーションを起動した実行可能ファイルの名前です。また、app.config ファイルはその実行可能ファイルと同じディレクトリに格納されている必要があります。 たとえば、アプリケーションの名前が TestApp.exe の場合、app.config ファイルの名前は TestApp.exe.config になります。

複数のランタイム バージョンを指定し、複数のランタイム バージョンをインストールしたコンピューターでアプリケーションを実行する場合は、そのシステムで使用できるインストール済みのランタイムと一致するバージョンのうち、config ファイルで最初に指定されているバージョンが使用されます。

詳細については、「方法 : アプリケーション構成ファイルを使用して対象とする .NET Framework のバージョンを指定する」を参照してください。

JScript ASP.NET Web ページは単一ファイルの Web フォーム ページであるため、コンパイラに関連付けられている .NET Framework アセンブリに依存する .dll にはプリコンパイルされません。 このため、ページは実行時にコンパイルされ、web.config ファイルにランタイム バージョン情報は不要です。

参照

参照

SupportedRuntimes プロパティ

概念

ASP.NET Web ページのコード モデル