型の書式設定

.NET Framework には、数値、列挙、および日付と時刻の基本データ型を文字列として表すための、一貫性のある柔軟で総合的な方法が用意されています。書式設定は、基本型の値の表す方法を指定する書式指定子文字の文字列によって制御されます。たとえば、書式指定子は、書式指定された数値を指数表記で表すかどうかや、書式指定された日付の月を数字で示すか名前で示すかなどを指定します。

.NET Framework では、カルチャの設定を使用して、特定のカルチャで適切な形式で基本型を表します。カスタム カルチャ設定を指定したり、現在のスレッドに関連付けられた既定のカルチャ設定を使用したりできます。たとえば、通貨型を書式指定する場合は、カルチャ設定によって、通貨記号、桁区切り文字、小数点として使用する文字が指定されます。

.NET Framework では、カスタム書式指定スキームとカスタム カルチャ設定を定義できます。このため、既存の基本データ型の書式指定スキームを拡張することで、カスタム シナリオに対応したり、カスタム型のカスタム書式指定スキームを作成したりできます。

このセクションの内容

  • 書式設定の概要
    基本クラス ライブラリによる書式指定機能の実装方法、数値型の書式設定方法、文字列型の書式設定方法、特定のカルチャでの書式設定方法について概説します。
  • 複合書式設定
    文字列に 1 つ以上の書式指定された値を埋め込む方法について説明します。この文字列は、コンソールに表示したり、ストリームに書き込んだりできます。
  • 数値書式指定文字列
    数値型の文字列形式を作成するために使用される標準書式指定文字列およびカスタム書式指定文字列について説明します。
  • 列挙型書式指定文字列
    列挙型の文字列形式を作成するために使用される標準書式指定文字列について説明します。
  • 書式指定文字列のカスタマイズ
    書式指定文字列の独自の解釈の実行、つまりカスタム型または既存の型へのカスタム書式指定文字列の追加について説明します。

関連するセクション

  • 文字列の解析
    オブジェクトの文字列表現によって指定された値にオブジェクトを初期化する方法について説明します。解析は書式設定の逆の操作です。