TESTHELP サンプル:ヒントとヘルプの ActiveX コントロール

TESTHELP サンプルでは、MFC を使用して、独自のヘルプ ファイルでユーザーにヘルプを表示する ActiveX コントロールをビルドする方法を示します。 Testhelp.ocx では、MFC ActiveX コントロールにツール ヒントを追加する方法も示します。

セキュリティに関するメモセキュリティに関するメモ

このサンプル コードは概念を示すためのものであり、その概念に関連するコードのみを示しています。特定の環境について必ずしもセキュリティ要件を満たしていませんので、そのまま使用しないでください。セキュリティおよびエラー処理コードを追加して、プロジェクトをより安全かつ堅牢にすることをお勧めします。これらのサンプル コードは、現状有姿のままで提供されるものであり、一切保証されていません。

サンプルとそのインストール手順を取得するには

Visual Studio のサンプルにアクセスするには

  • [ヘルプ] メニューの [サンプル] をクリックします。

    既定では、これらのサンプルは drive:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Samples\ にインストールされています。

  • このサンプルの最新版および他のサンプルの一覧については、MSDN Web サイト上で Visual Studio サンプル 」を参照してください。

サンプルのビルドと実行

TESTHELP サンプルをビルドして実行するには

  1. Testhelp.sln ソリューション ファイルを開きます。

  2. [ビルド] メニューの [ビルド] をクリックします。

TESTHELP サンプルのビルドが完了したら、任意の ActiveX コンテナー アプリケーションで使用できます。 テスト コンテナーへのアクセス方法については、「テスト コンテナーでのプロパティとイベントのテスト」を参照してください。 TESTHELP コントロールをコンテナーのプロジェクトに組み込み、プロジェクトを実行します。 コンテナーのプロパティ ダイアログを開いて、TESTHELP コントロールのプロパティを設定します。

このサンプルには、ヘルプ プロジェクト ファイルとヘルプ プロジェクトのすべてのソース ファイルが含まれています。

TESTHELP ヘルプ ファイルをリビルドして実行するには

  1. スタートから、ヘルプ ワークショップ をクリックします。

  2. Testhelp.hpj を開きます。 ヘルプ ワークショップには、ファイルを .hhp ファイルに変換するためのウィザードが表示されます。 ウィザードを実行して、ファイル名を指定し、変更を受け入れます。

  3. コンパイル ファイル メニューをクリックします。 にコンパイル済みファイル] ダイアログ ボックスの作成、コンパイル済みファイルを格納し、コンパイルの をクリックするかを指定します。

  4. To view the compiled file, click Compiled Help Fileon the View menu.

TESTHELP の機能

TESTHELP では、次の操作方法を示します。

  • ActiveX コントロールのツール ヒントを表示する。

  • コントロールのプロパティ ページでツール ヒントのオンとオフを切り替える。

  • コントロールのプロパティ ページでツール ヒントのテキストを変更する。

  • [ヘルプ] ボタンをクリックしたとき、コントロールのヘルプ ファイルが表示されるように、ActiveX コントロール コンテナーのプロパティ フレームの [ヘルプ] ボタンを有効にする。

  • ギャラリでこのコントロールを選択し、[?] ボタンをクリックしたときにコントロールのヘルプ ファイルが表示されるように、Visual C++ の [コンポーネントおよびコントロール ギャラリ] の [?] ボタンを有効にする。

  • コントロールがキーボード フォーカスを得たときに F1 キーを押した場合、実行時にヘルプが表示されるようにする。

  • ActiveX コントロールの Font、BackColor、ForeColor の各ストック プロパティを使用する。

[General] プロパティ ページ

  • Type of Help to Use
    このプロパティは、TESTHELP コントロールがキーボード フォーカスを得たときに F1 キーを押した場合に表示されるヘルプの種類を決定します。 [Help in a Popup Window] は、コンテナーで実行中の TESTHELP コントロールがキーボード フォーカスを得たときに、ユーザーが F1 キーを押すと、Testhelp.hlp ヘルプ ファイルの [What is this thing?] トピックがポップアップ ウィンドウに表示されます。 [Show the Whole Help File] は、コンテナーで実行中の TESTHELP コントロールがキーボード フォーカスを得たときに、ユーザーが F1 キーを押すと、Windows ヘルプ プログラム全体を起動して Testhelp.hlp ファイルの目次が表示されます。

  • Use Control's Help File
    このボックスがオンの場合は、コンテナーで実行中のコントロールがキーボード フォーカスを得たときに、ユーザーが F1 キーを押すと、[Type of Help to Use] プロパティで決定された形式のヘルプが表示されます。

  • Use ToolTip for this Control
    このボックスがオンの場合は、コントロールをコンテナーで実行しているときに、マウス カーソルをコントロールのウィンドウ内に置くと、コントロールのウィンドウ上にツール ヒントが表示されます。 表示されるテキストは、[Tooltip Caption] プロパティによって決まります。

  • Tooltip Caption
    ツール ヒントの表示を選択した場合は、このテキストがツール ヒントに表示されます。

    • [Name1]   コントロールの一番上に表示される名前

    • [Name2]   コントロールの中央に表示される名前

    • [Name3]   コントロールの一番下に表示される名前

[Color] プロパティ ページ

このコントロールの塗りつぶしの色を選択します。

[Font] プロパティ ページ

コントロールのテキストに使用するフォントを指定します。

注意

このサンプルを含む一部のサンプルには、Visual C++ のウィザード、ライブラリ、およびコンパイラの変更が反映されていませんが、必要なタスクを実行する方法は示されています。

Keywords

TESTHELP サンプルでは、次のクラスとキーワードを使用します。

CToolTipCtrl; COleControl::OnDraw; COleControl::OnResetState; COlePropertyPage::OnHelp

注意

このサンプルを含む一部のサンプルには、Visual C++ のウィザード、ライブラリ、およびコンパイラの変更が反映されていませんが、必要なタスクを実行する方法は示されています。

参照

その他の技術情報

MFC サンプル