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ビルド システムの管理

ビルド コントローラービルド エージェントを含む、ビルド サーバーを構成しました。 チームのニーズを満たすビルド プロセスを定義しました。 これで、チームは、自動ビルドを実行および管理してアプリをコンパイルおよびテストできます。

問題の診断ビルド システムのスケール アウトなどを行う際に、ビルド システムの監視および管理が必要になる場合があります。

必要なアクセス許可

ビルド サーバーの Windows Administrators グループのメンバーであり、なおかつチーム プロジェクト コレクションのプロジェクト コレクション ビルド管理者グループのメンバーである必要があります。 「Team Foundation Server のアクセス許可の参照」を参照してください。

目的に合ったトピックをクリックしてください

  • Visual Studio から状態を確認し、コントローラーとエージェントを管理および変更する

  • 管理コンソールから状態を確認し、サーバー、コントローラー、およびエージェントを管理および変更する

  • ビルド サーバーを開始、停止、または再起動する

  • ビルド コントローラーまたはビルド エージェントを再起動する

  • コントローラーまたはエージェントを無効または有効にする

  • コントローラーに同時実行ビルドの最大数を指定する

  • ビルド サーバーを登録または登録解除する

  • ビルド サーバーの状態を監視する

  • イベント ログを使用して問題を診断する

  • 次の手順

Visual Studio から状態を確認し、コントローラーとエージェントを管理および変更する

キューに入っているビルド プロセスが開始されない場合や処理が中断している場合などに、状態を確認してビルド コントローラーとビルド エージェントを管理する必要が生じることがあります。 これらの操作はすべて、Visual Studio から直接実行できます。

[ビルド コントローラーの管理] ダイアログ ボックス

  1. Visual Studio のチーム エクスプローラーで次の操作を行います。

    1. チーム プロジェクト コレクション内のチーム プロジェクトにまだ接続されていない場合は、チーム プロジェクトに接続します

    2. [ホーム] アイコン [ホーム] を選択し、ビルド アイコン [ビルド] を選択します。

  2. [ビルド] ページで [アクション] を選択し、[ビルド コントローラーの管理] を選択します。

次の手順

  • コントローラーとエージェントの状態の確認

    • [状態][使用可能] で、[ステータス][有効] である場合、コンポーネントは正常に機能していると判断できます。

    • [状態][無効] である場合は、コンポーネントを選択し、[プロパティ] を選択して、コンポーネントを再度有効にします。

    • [状態][オフライン] である場合、コンポーネントは未接続です。 ビルド サーバーにログオンし、登録されていることを確認したら、Team Foundation Server に接続できます

  • コントローラーまたはエージェントの表示、変更、無効化、または有効化
    対象を選択して [プロパティ] を選択します。次に、「ビルド コントローラーの配置および構成」または「ビルド エージェントの配置および構成」を参照してください。

  • コントローラーまたはエージェントの削除
    ビルド コントローラーの削除」または「ビルド エージェントの削除」を参照してください。

  • ビルド サーバー、コントローラー、またはエージェントの問題の管理または解決
    詳細については、以下のセクションを参照してください。

管理コンソールから状態を確認し、サーバー、コントローラー、およびエージェントを管理および変更する

ビルド システム コンポーネントを確認または管理するときに、ビルド サーバーにログオンするときに使用できる追加機能が必要になる場合があります。

管理コンソール: ビルド サーバーの構成

  1. 構成するビルド サーバーにログオンします。

  2. Windows の [スタート] メニューから、[Team Foundation 管理コンソール] を実行します。

    Team Foundation 管理コンソールが表示されます。

  3. ツリー ペインで、サーバーの名前を展開します。

  4. [ビルド構成] ノードを選択します。

注意

上記のようなビューではなく、インストール済みフィーチャーの構成 (インストール済みフィーチャーの構成) というメッセージが表示された場合は、「ビルド サーバーの配置」を参照してください。

次の手順

  • コントローラーとエージェントの状態の確認

    • ビルド コントローラーまたはビルド エージェントでビルドを処理している場合は、Team Foundation 管理コンソールからリアルタイムで進行中の作業に関するメッセージが表示されます。

      ビルド サーバーから実行中のビルド プロセスを表示

      実行中のビルド処理の監視の詳細については、「ビルドの実行、監視、管理」および「ビルドの問題の診断」を参照してください。

    • オフライン ビルド コントローラー コントローラーまたは オフライン ビルド エージェント エージェントの色が赤の場合は、コンポーネントが未接続になっています。 ビルド サーバーが、Team Foundation Server に接続できるようにしてください。い。

  • ビルド サーバーの操作

    ビルド サーバーの構成

    • [再起動][停止]、または [開始] を選択して、ビルド サーバーを開始、停止、または再起動します。

    • [プロパティ] を選択し、ビルド サーバーを配置して構成します

    • [登録] または [登録解除] を選択して、ビルド サーバーを登録または登録解除します。

    • [イベント]… を選択し、イベント ログを使用して問題を診断します。

    • ビルド サーバーの状態を監視します。

  • ビルド コントローラーの操作
    ビルド コントローラー

    • [プロパティ] を選択して、「ビルド コントローラーの配置および構成」を参照してください。

    • [再起動] を選択して、コントローラーを再起動します。

    • [有効にする] または [無効にする] を選択して、コントローラーを有効または無効にします。

  • ビルド エージェントの操作
    ビルド エージェント

    • [プロパティ] を選択して、「ビルド エージェントの配置および構成」を参照してください。

    • [再起動] を選択して、エージェントを再起動します。

    • [有効にする] または [無効にする] を選択して、エージェントを有効または無効にします。

ビルド サーバーを開始、停止、または再起動する

ビルド サーバーで保守作業を行うときは常に、ビルド サーバーを停止することをお勧めします。 Team Foundation 管理コンソールから、[停止] を選択し、ビルド サーバーでホストされているビルド コントローラーとビルド エージェントをすべてオフラインにします。 コントローラーとエージェントをサービスに戻す準備が整ったら、[開始] を選択します。

ビルド サーバーが応答に失敗したときに (たとえば、ビルド プロセスが開始に失敗した場合や適切に進行していない場合)、[再起動] を選択することで問題が解決する場合があります。ビルド サーバーを再起動すると、Team Foundation ビルド サービスのプロセスが終了して再開され、コンピューターを再起動した場合とほぼ同じ状態に戻ります。 このビルド サーバーで、ビルド コントローラーまたはビルド エージェントによってビルドが処理中である場合、それらのビルドは取り消されます。

ビルド コントローラーまたはビルド エージェントを再起動する

ビルド サーバーの再起動による悪影響が大きすぎるか、不必要である場合は、Team Foundation 管理コンソールからビルド コントローラーまたはビルド エージェントの [再起動] リンクを選択します。 ビルド コントローラーを再起動すると、アセンブリが再読み込みされ、処理中のビルドはすべて中止されます。 ビルド エージェントを再起動すると、アプリ ドメインが破棄され、アセンブリが再読み込みされて、処理中のビルドは中止されます。

コントローラーまたはエージェントを無効または有効にする

無効なビルド コントローラー コントローラーまたは 無効なビルド エージェント エージェントを無効にして、ビルドが割り当てられないようにすることができます。 ビルドを処理しているエージェントやコントローラーを無効にすると、ビルドはコンポーネントが無効になる前に完了します。

この機能を使用すると、ビルド システムの動作方法を微調整したり、一時的に変更したりできます。 たとえば、ビルドの処理速度が大きく低下した場合、原因として、ビルド サーバーで実行しているビルド エージェントの数が多すぎる可能性があります。 このような場合は、一部のビルド エージェントを無効にし、パフォーマンスへの影響を評価できます。 その後、必要に応じて 1 つ以上のビルド エージェントを再び有効にできます。

ビルド コントローラーまたはビルド エージェントを無効または有効にするには

  • Visual Studio の [ビルド コントローラーの管理] ダイアログ ボックスで、有効または無効にするビルド コントローラーまたはビルド エージェントを選択して、[プロパティ] を選択します。 [ビルド コントローラーのプロパティ] ダイアログ ボックスまたは [ビルド エージェントのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。 [ビルド コントローラー サービスは有効] チェック ボックスまたは [ビルド エージェント サービスは有効] チェック ボックスをオフまたはオンにします。

  • Team Foundation 管理コンソールで、有効または無効にするビルド コントローラーまたはビルド エージェントを指定して、[有効にする] リンクまたは [無効にする] リンクを選択します。

ビルド サーバーを登録または登録解除する

Team Foundation 管理コンソールで、ビルド システムからビルド サーバーを削除する場合は、[登録解除] を選択します。 [登録解除] 選択すると、そのビルド サーバーで実行しているすべてのビルド コントローラーとビルド エージェントを削除するかどうかの確認を求められます。

  • このビルド サーバーの使用停止が一時的である場合は、[いいえ] を選択します。 このビルド サーバーのコントローラーとエージェントは、チーム プロジェクト コレクションから削除されずに、Visual Studio の [ビルド コントローラーの管理] ダイアログ ボックスの [状態][オフライン] になります。 後で [登録] を選択して、ビルド コントローラーとビルド エージェントを元に戻すことができます。

  • このビルド コンピューターのすべての構成設定をチーム プロジェクト コレクションから削除する場合は、[はい] を選択します。 すべてのビルド コントローラーおよびビルド エージェントについてのすべての情報が削除されます。

"ビルド サービスが登録されていません" というメッセージが表示される場合は、[登録] を選択してビルド サーバーを再び使用可能にし、ビルド コントローラーおよびビルド エージェントをホストできるようにすることができます。

ヒント

また、新しいビルド サーバーを配置するときに、既存のビルド サーバーを置き換えることもできます。たとえば、新しいより強力なコンピューターに、ビルド コントローラーとビルド エージェントの同じ構成とセットをホストできます。「Team Foundation Server 構成ツールを使用した Team Foundation ビルド サービスの構成」を参照してください。

ビルド サーバーの状態を監視する

ビルド サーバーにログオンしている間に、Team Foundation ビルド サービスが動作していることを確認し、使用しているリソースに関する情報を取得して、ビルド サーバーの全般的な状態を確認できます。

  1. Windows タスク マネージャー (Windows 8 ではタスク マネージャー) を実行します。

  2. Windows 8 の場合、[詳細情報] リンクが表示されたら、それを選択します。

  3. [プロセス] タブを選択します。

  4. Windows 8 以外のバージョンの Windows では、[すべてのユーザーからのプロセスを表示する] が選択されていることを確認します。

  5. ビルド サーバーが実行されている Windows のバージョンに応じて、次の操作を行います。

    • Windows 8: [Visual Studio Team Foundation Build Service Host] プロセスを見つけます。 このプロセスは [バックグラウンド プロセス] セクションにあります。また、ビルド サーバーが対話モードで実行されている場合は、[アプリケーション] セクションにあります。 プロセスが使用している CPU、メモリ、ディスク、およびネットワーク リソースを確認します。

    • それ以外のバージョンの Windows: [TFSBuildServiceHost.exe] プロセスを見つけます。 プロセスが使用している CPU リソースとメモリ リソースを確認します。

  6. タスク マネージャーの他のタブを使用し、ビルド サーバーの全般的な状態を確認します。 たとえば、コンピューターに十分なプロセッサ リソースおよびメモリ リソースがあることを確認するには、[パフォーマンス] タブを選択します。 次に、[リソース モニター] (Windows 8 では [リソース モニターを開く]) を選択できます。

イベント ログを使用して問題を診断する

イベント ビューアーを使用して、ビルド サーバーの動作状況を監視するのに役立つ情報を取得し、ビルド サーバーまたはビルド プロセスに関する問題を診断します。

最近のイベントの表示

最新のイベントをチェックすることから始めます。 Team Foundation 管理コンソールで、[イベント]… を選択してイベント ビューアーを開き、最新の情報メッセージ、警告メッセージ、およびエラー メッセージを表示します。

操作ログの表示

より長い期間の詳細情報を取得するには、イベント ビューアーのツリー ペインで、[アプリケーションとサービス ログ][Microsoft][Team Foundation Server][ビルド サービス] の順に展開し、[操作性] を選択します。

分析ログの表示

ほとんどの場合、分析ログによって公開される内部メッセージを読む必要はありません。 ただし、このデータは、顧客サポートと共に問題を解決する場合に役立つことがあります。

分析ログを有効にするには

  1. イベント ビューアーで、[表示][分析およびデバッグ ログの表示] の順に選択します。

  2. ツリー ペインで、[アプリケーションとサービス ログ][Microsoft][Team Foundation Server][ビルド サービス] の順に展開し、[分析] を選択します。

  3. [分析] が選択されている状態で、ショートカット メニューを開き、[有効にする] を選択します。

ヒント

既定では、このログがデータの上限に達すると、イベント ビューアーはデータ収集を停止します。制限を変更する場合、またはこの動作を変更する場合は、[分析] ノードを選択してショートカット メニューを開き、[プロパティ] を選択します。

データのカスタマイズと表示

スキャンおよび表示を容易に実行できる永続的なファイルにデータを保存するには、ツリー ペインで前述のノードの 1 つを選択し、ショートカット メニューを開いて、[Save All Events] (すべてのイベントを保存)… を選択します。 [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスを使用して、ニーズを満たす形式でデータを保存します。

次の手順

  • ビルド サーバーの配置と操作
    内部設置型の Team Foundation Server で Team Foundation ビルドを使用するには、少なくとも 1 台のビルド サーバーを配置する必要があります。 物理コンピューターまたは仮想マシンにサーバーを配置できます。

  • ビルド コントローラーの配置と構成
    ビルド コントローラーを使用して、軽量タスクを実行し、プロセッサ負荷の高いビルド処理をビルド エージェントのプールに分散させます。 ビルド サーバーにホストできるビルド コントローラーは 1 つだけです。

  • ビルド エージェントの配置と構成
    ビルド エージェントを使用して、ビルドの中でも特にプロセッサ集中型の処理を行います。これには、バージョン コントロールからのファイルの取得、ワークスペースのプロビジョニング、コードのコンパイル、およびテストの実行が含まれます。 ビルド サーバーには 1 つ以上のビルド エージェントをホストできます。

  • ドロップ フォルダーのセットアップ
    ビルド システムがバイナリ、テスト結果、およびログ ファイルをチームに配信できるように、ドロップ フォルダーを 1 つ以上準備して指定できます。

  • Team Foundation ビルド システムのスケール アウト
    チームとコード ベースの拡大に合わせて、比較的簡単にビルド システムをインクリメント方式で拡張できます。