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ID アクセス許可

ID アクセス許可は、アセンブリを識別する特性を表します。共通言語ランタイムは、アセンブリに関して取得した情報に基づいて、アセンブリに ID アクセス許可を与えます。"証拠" と呼ばれるこの情報は、ローダーまたは信頼されているホストによって提供され、アセンブリまたはアセンブリのソースである Web サイトのデジタル署名などの項目を格納します。各 ID アクセス許可は、実行するためにアセンブリが持つ必要のある、特定の種類の証拠を表します。たとえば、アセンブリが持つ厳密な名前を表すアクセス許可や、コードのソースである Web サイトを表すアクセス許可などがあります。

ID アクセス許可にはコード アクセス許可と共通する機能があるため、コード アクセス許可と同じ基本クラス CodeAccessPermission から派生します。

ID アクセス許可は、権限のないアクセスからコードを保護する役割を果たします。ランタイムは、アセンブリが読み込まれるときに、提示された証拠に基づいて ID アクセス許可を与えます。ID アクセス許可は要求できますが、コードに適切な ID 証拠がないと与えられません。ID アクセス許可は要求することもできます。

.NET Framework には、次の ID アクセス許可が用意されています。

クラス名 クラス名が表す ID

PublisherIdentityPermission

ソフトウェア発行者のデジタル署名。

SiteIdentityPermission

コードのソースである Web サイト。

StrongNameIdentityPermission

アセンブリの厳密な名前

URLIdentityPermission

コードのソースである URL (http、https、ftp など、プロトコルのプリフィックスを含みます)。

ZoneIdentityPermission

コードのソースであるゾーン。詳細については、「SecurityZone 列挙体」を参照してください。

参照

関連項目

CodeAccessPermission

概念

アクセス許可