CallByName 関数

[アーティクル]
09/30/2008

更新 : 2007 年 11 月

オブジェクトに対してメソッドを実行します。また、オブジェクトのプロパティを設定または取得します。

Public Function CallByName( _
   ByVal ObjectRef As System.Object, _
   ByVal ProcName As String, _
   ByVal UseCallType As CallType, _
   ByVal Args() As Object _
) As Object

パラメータ

ObjectRef
必ず指定します。オブジェクト型 (Object) です。プロパティまたはメソッドを公開するオブジェクトへのポインタを指定します。
ProcName
必ず指定します。文字列型 (String) です。オブジェクトのプロパティまたはメソッドの名前を含む文字列式を指定します。
UseCallType
必ず指定します。呼び出されるプロシージャの種類を表す CallType 列挙型型の列挙体のメンバです。CallType の値は、Method、Get、Set のいずれかです。
Args
(省略可能。) パラメータ配列型 (ParamArray) です。呼び出されるプロパティまたはメソッドに渡す引数を含むパラメータ配列を指定します。

例外

例外の種類	エラー番号	条件
ArgumentException	5	UseCallType の値が無効です。Method、Get、または Set のいずれかを指定してください。

非構造化エラー処理を使用する Visual Basic 6.0 アプリケーションをアップグレードする場合は、「エラー番号」列を参照してください(エラー番号を Number プロパティ (Err オブジェクト) と照らし合わせます)。しかし、可能な限り、このエラー処理は Visual Basic の構造化例外処理の概要で置き換えてください。

解説

CallByName 関数は、実行時に使用され、プロパティの取得、プロパティの設定、またはメソッドの呼び出しを実行します。

使用例

CallByName 関数の次の使用例では、テキストボックスの Text プロパティを設定し、2 行目では Text プロパティの値を取得します。3 行目では、Move メソッドを呼び出してテキストボックスを移動します。

' Imports statements must be at the top of a module.
Imports Microsoft.VisualBasic.CallType

Sub TestCallByName1()
    'Set a property.
    CallByName(TextBox1, "Text", CallType.Set, "New Text")

    'Retrieve the value of a property.
    MsgBox(CallByName(TextBox1, "Text", CallType.Get))

    'Call a method.
    CallByName(TextBox1, "Hide", CallType.Method)
End Sub

CallByName 関数を使ってコレクションオブジェクトの Add メソッドと Item メソッドを呼び出す例を次に示します。

Public Sub TestCallByName2()
    Dim col As New Collection()

    'Store the string "Item One" in a collection by 
    'calling the Add method.
    CallByName(col, "Add", CallType.Method, "Item One")

    'Retrieve the first entry from the collection using the 
    'Item property and display it using MsgBox().
    MsgBox(CallByName(col, "Item", CallType.Get, 1))
End Sub