イベント ハンドラの概要 (Windows フォーム)
更新 : 2007 年 11 月
イベント ハンドラは、イベントに関連付けられたメソッドです。イベントが発生すると、イベント ハンドラのコードが実行されます。各イベント ハンドラには、イベントを適切に処理するためのパラメータが 2 つ用意されています。Button コントロールの Click イベントのイベント ハンドラの例を次に示します。
Private Sub button1_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles button1.Click
End Sub
private void button1_Click(object sender, System.EventArgs e)
{
}
private void button1_Click(System.Object sender, System.EventArgs e)
{
}
private:
void button1_Click(System::Object ^ sender,
System::EventArgs ^ e)
{
}
最初のパラメータ sender では、イベントを発生させたオブジェクトへの参照を示します。2 番目のパラメータ eでは、処理されるイベントに応じた特定のオブジェクトを渡します。このオブジェクトのプロパティ (場合によってはメソッド) を参照すると、マウス イベントのマウスの位置や、ドラッグ アンド ドロップ イベントで転送されるデータなどの情報を取得できます。
通常、イベントごとに生成されるイベント ハンドラでは、2 番目に指定されるイベント オブジェクトの種類がそれぞれ異なります。MouseDown イベントや MouseUp イベントなどのイベント ハンドラでは、2 番目のパラメータが同じオブジェクト型になっています。この種類のイベントでは、同じイベント ハンドラを使用して両方のイベントを処理できます。
また、同じイベント ハンドラを使用して、異なるコントロールに対する同じイベントを処理することもできます。たとえば、フォームに RadioButton コントロールのグループがある場合は、Click イベントに対して 1 つのイベント ハンドラを作成し、各コントロールの Click イベントをこの単独のイベント ハンドラにバインドできます。詳細については、「方法 : Windows フォームの 1 つのイベント ハンドラに複数のイベントを関連付ける」を参照してください。