最新バージョンの変更点

このトピックでは、Virtual Earth SDK の今回のリリースでの変更点について説明します。変更点には、以前のリリースで動作していた機能に影響する変更のほか、マップ コントロールの新しいオブジェクト、メソッド、およびプロパティの追加があります。

アップグレードについての注意

マップ コントロールの今回のリリースでは、ページの高さを 100% にするための正しい設定方法がサポートされました。これは、body タグの属性で絶対配置の height を指定する方法です。前回のバージョンでは、この設定は不要でした。今回のバージョンにアップグレードするマップ コントロール ユーザーは、ページ描画のサイズ指定を 100% にする場合、body タグを以下のように変更する必要があります。

<body style="position:absolute;width:100%;height:100%;" …

マップ コントロール

最新バージョンのマップ コントロールでは、以下のオブジェクト、プロパティ、およびメソッドが追加または更新されています。

新しいマップ コントロール要素

以下は、Virtual Earth バージョン 6.0 および 6.1 に追加された新しい要素の一覧です。

名前 説明

VEAltitudeMode 列挙体

地球上のポイントの高度について定義します。

VEBirdseyeScene.GetBoundingRectangle メソッド

VEBirdseyeScene オブジェクトの境界矩形を返します。

VEFailedShapeRequest 列挙体

多角形または折れ線のポイント数が最大限度を超えている場合や、サーバーに対する要求が失敗した場合の、多角形または折れ線の描画に関する処理の一覧を定義します。

VEGeocodeLocation クラス

位置検索で返された結果の挿入に使用される、単一の位置です。

VELatLong.Altitude プロパティ

地球上の単一ポイントの高度を指定します。

VELatLong.AltitudeMode プロパティ

高度の表現モードを指定します。

VELatLong.SetAltitude メソッド

地球上の単一ポイントの高度を指定します。

VELocationPrecision 列挙体

位置の精度値の列挙体です。

VEMap.ClearTraffic メソッド

交通情報マップを消去します。

VEMap.EnableShapeDisplayThreshold メソッド

しきい値のズーム レベルを下回った場合にシェイプを描画するかどうかを指定します。

VEMap.FindLocations メソッド

指定された VELatLong に一致する位置の検索を実行します。

VEMap.GetDirections メソッド

多地点のルートをマップ上に描画し、ルートに関する詳細情報をコールバック関数に渡します。VEMap.GetRoute メソッド (非推奨) に代わるものです。

VEMap.HideTrafficLegend メソッド

交通情報の凡例を非表示にします。

VEMap.LatLongToPixel メソッド

VELatLong クラス オブジェクト (緯度/経度のペア) の配列を、VEPixel クラス オブジェクトの配列に変換します。

VEMap.LoadTraffic メソッド

交通情報マップを読み込みます。

VEMap.SetBirdseyeScene(veLatLong, orientation, zoomLevel, callback) メソッド

指定された概観図を表示します。

VEMap.SetFailedShapeRequest メソッド

マップ スタイルを概観図に変更する際、シェイプの正確な位置を取得するためサーバーに送信した要求が失敗した場合にマップ コントロールで実行する処理を指定します。

VEMap.SetMouseWheelZoomToCenter メソッド

画面の中心と画面上のカーソル位置のどちらをズームの中心にするかを指定します。

VEMap.SetPrintOptions メソッド

マップの印刷方法を制御します。

VEMap.SetShapesAccuracy メソッド

マップ スタイルを概観図に変更するときのシェイプ変換の精度を指定します。

VEMap.SetShapesAccuracyRequestLimit メソッド

マップ スタイルを概観図に変更するときに一度の高精度変換で変換するシェイプの最大数を指定します。

VEMap.SetTrafficLegendText メソッド

交通情報の凡例が表示される場合にその凡例と共に表示するテキストを指定します。

VEMap.Show3DBirdseye メソッド

マップ モードが VEMapMode.Mode3D に設定された場合に BirdseyeBirdseyeHybrid の各マップ スタイルを表示するかどうかを制御します。

VEMap.ShowTrafficLegend メソッド

交通情報の凡例を表示します。

VEMapOptions クラス

マップの読み込み時に設定するオプションを保持します。

VEMatchCode 列挙体

ジオコーダから返された一致コードを示します。

VEMatchConfidence 列挙体

ジオコーダから返された一致の信頼性を示します。

VEPlace.Locations プロパティ

ジオコーダから返された場所検索の結果の候補をすべて示す、VEGeocodeLocation クラス オブジェクトの配列です。

VEPlace.MatchCode プロパティ

ジオコーダから返された一致コードを示す VEMatchCode 列挙体の値です。

VEPlace.MatchConfidence プロパティ

ジオコーダから返された一致の信頼性を示す VEMatchConfidence 列挙体の値です。

VEPlace.Precision プロパティ

最も一致する検索結果 (VEPlace.LatLong プロパティに格納されています) の精度としてジオコーダから返された情報を示す VELocationPrecision 列挙体の値です。

VEPrintOptions クラス

マップの印刷オプションを保持します。

VERoute.ShapePoints プロパティ

ルートのシェイプを特定する VELatLong を要素とする配列です。

VERouteDeprecated クラス

VEMap.GetRoute メソッドから返されるルートを表します。これは、以前は VERoute クラスでした。

VERouteDistanceUnit 列挙体

ルートに使用される単位を示します。

VERouteItineraryDeprecated クラス

VERouteDeprecated クラス オブジェクトの道順情報 (順路案内) を表します。これは、以前は VERouteItinerary クラスでした。

VERouteItineraryItem.Warnings プロパティ

進路に対応付けられた VERouteWarning を要素とする配列です。

VERouteLeg クラス

ルート上の中間区間を表します。

VERouteMode 列挙体

ルートのモードの列挙体です。

VERouteOptimize 列挙体

ルートの計算方法を指定する列挙体です。

VERouteOptions.RouteMode プロパティ

返されるルートのモードを指定する VERouteMode 列挙体の値です。

VERouteOptions.UseTraffic プロパティ

交通情報を使用してルートを計算するかどうかを指定する Boolean 値です。

VERouteWarning クラス

交通に関する警告を表します。

VERouteWarningSeverity 列挙体

ルートに関する警告の重要度を示す列挙体です。

VEShape.GetAltitude メソッド

シェイプの各ポイントの高度値の配列を返します。

VEShape.GetAltitudeMode メソッド

シェイプの高度の表現モードを取得します。

VEShape.GetLineToGround メソッド

シェイプから地面に線を描画するかどうかを取得します。

VEShape.GetZIndex メソッド

プッシュピン シェイプの Z インデックス、または折れ線や多角形にアタッチされたプッシュピンの Z インデックスを取得します。

VEShape.GetZIndexPolyShape メソッド

折れ線または多角形の Z インデックスを取得します。

VEShape.IsModel メソッド

シェイプがモデルであるかどうかを返します。

VEShape.SetAltitude メソッド

シェイプの高度を指定します。

VEShape.SetAltitudeMode メソッド

シェイプの高度の表現モードを指定します。

VEShape.SetLineToGround メソッド

シェイプから地面に線を描画するかどうかを指定します。

VEShape.SetZIndex メソッド

シェイプの Z インデックス値を設定します。

VEShapeAccuracy 列挙体

シェイプ変換の精度を指定します。

変更または削除されたマップ コントロール要素

以下は、変更または削除された要素の一覧です。

名前 説明

VEDataType 列挙体

ImportXML 値が追加されました。

VELatLong コンストラクタ

新しい altitude および altitudemode パラメータが追加されました。

VEMap.ImportShapeLayerData メソッド

KML データのサポートが追加されました。このメソッドでは、現在、GeoRSS フィード、Live Search Maps (http://maps.live.com) コレクション、または KML URL からデータをインポートできます。

VEMap.LoadMap メソッド

新しい mapOptions パラメータが追加され、マップに関する追加のオプションがサポートされるようになりました。

VEMapStyle 列挙体

新しい BirdseyeHybrid マップ スタイルが追加されました。