$1...$9 プロパティ
パターン一致で検出された、記憶されている最新の 9 つの部分を返します。 読み取り専用です。
RegExp.$n
引数
RegExp
必ず指定します。 グローバルな RegExp オブジェクトを指定します。n
必ず指定します。 1 ～ 9 の任意の整数を指定します。
解説
$1...$9 プロパティの値は、かっこで囲まれたパターンの検索が成功するたびに変更されます。 正規表現パターン内に指定できるかっこで囲んだ部分の数に制限はありませんが、保存されるのは最後に見つかった 9 つだけです。
注意
RegExp オブジェクトのプロパティは、高速モードで実行されているプログラムでは利用できません。高速モードは JScript の既定のモードです。 これらのプロパティを使用するプログラムをコマンド プロンプトからコンパイルするには、/fast- を使用して fast オプションをオフにする必要があります。 ASP.NET で fast オプションをオフにするのは安全ではありません。スレッドに関する問題が発生する場合があります。
使用例
$1...$9 プロパティの使用例を次に示します。
var newline = "\n"
var re = new RegExp("d(b+)(d)","ig");
var str = "cdbBdbsbdbdz";
var arr = re.exec(str);
var s = "";
s += "$1 contains: " + RegExp.$1;
s += newline;
s += "$2 contains: " + RegExp.$2;
s += newline;
s += "$3 contains: " + RegExp.$3;
このプログラムによって、次のような出力が生成されます。
$1 contains: bB
$2 contains: d
$3 contains: