HScrollBar コントロールと VScrollBar コントロールの概要 (Windows フォーム)

Windows フォームの ScrollBar コントロールを使用すると、アプリケーションまたはコントロール内で水平または垂直にスクロールすることにより、項目の長い一覧や大量の情報を簡単にナビゲートできるようになります。 スクロール バーは一般的な Windows インターフェイス要素なので、多くの場合、ScrollBar コントロールは ScrollableControl クラスから派生していないコントロールで使用されます。 また、多くの開発者は、独自のユーザー コントロールを作成する際に ScrollBar コントロールを導入します。

HScrollBar (水平) コントロールと VScrollBar (垂直) コントロールは、他のコントロールから独立して動作し、イベント、プロパティ、メソッドも独自のもの使用します。 ScrollBar コントロールは、テキスト ボックス、リスト ボックス、コンボ ボックス、または MDI フォームに関連付けられている、組み込みのスクロール バーと同じではありません (TextBox コントロールには、コントロールに関連付けられたスクロール バーを表示または非表示にする、ScrollBars プロパティがあります)。

ScrollBar コントロールでは、スクロール バー上でのスクロール ボックス (つまみとも呼ばれます) の動きを監視するために、Scroll イベントが使用されます。 Scroll イベントを使用すると、スクロール バーの値がドラッグされているときに、その値にアクセスすることができます。

Value プロパティ

Value プロパティ (既定では 0) は、スクロール バーのスクロール ボックスの位置に対応する integer 値です。 スクロール ボックスの位置が最小値になると、スクロール ボックスは左端 (水平スクロール バーの場合) または一番上 (垂直スクロール バーの場合) の位置に移動します。 スクロール ボックスが最大値になると、スクロール ボックスは右端または一番下の位置に移動します。 また、値が移動範囲の下端と上端の中間にある場合は、スクロール ボックスの先端がスクロール バーの中央に配置されます。

ユーザーは、マウス クリックを使用してスクロール バーの値を変更するだけでなく、スクロール ボックスをバー上の任意の位置にドラッグすることもできます。 結果の値は、スクロール ボックスの位置によって異なりますが、常に、ユーザーによって設定された Minimum プロパティから Maximum プロパティまでの範囲内の値になります。

LargeChange プロパティと SmallChange プロパティ

ユーザーが PageUp キーまたは PageDown キーを押すか、スクロール ボックスのどちらかの側のスクロール バー トラックをクリックした場合は、LargeChange プロパティで設定された値に従って、Value プロパティが変更されます。

ユーザーがいずれかの方向キーを押すか、スクロール バーのいずれかのボタンをクリックした場合は、SmallChange プロパティで設定された値に従って、Value プロパティが変更されます。

関連項目