メッセージ ボックスの使用

ブラウザーは、ほとんどの JScript の機能に対応していますが、.NET Framework 用の新機能であるクラス ベースのオブジェクト、データ型、列挙型、条件付きコンパイル ディレクティブ、および const ステートメントは、サーバー側だけでサポートされています。 このため、これらの機能はサーバー側のスクリプトだけで使用します。 詳細については、「JScript のバージョン情報」を参照してください。

スクリプトをブラウザー (クライアント側) で実行する場合、経験の豊富な開発者は、スクリプト エンジンのバージョンを検知するコードを挿入します。 スクリプトでエンジンのバージョンを検知した後、ブラウザーのスクリプト エンジンと互換性のあるスクリプトを使用したページにブラウザーをリダイレクトできます。 詳細については、「ブラウザーの機能の検出」を参照してください。

JScript では、ブラウザーの警告、確認、入力の各メッセージ ボックスを使用して、ユーザーからの入力を受け取ります。 これらのボックスを表示するには、window オブジェクトのメソッドを使用します。 window オブジェクトはオブジェクト階層構造の最上位に位置するため、実際には、どのメッセージ ボックスを表示する場合も、完全な名前 (window.alert() など) を使用する必要はありません。ただし、これらのボックスがどのオブジェクトに属するのかを覚えておくために、完全な名前を使用することをお勧めします。

警告メッセージ ボックス

警告メッセージ ボックスを表示する alert メソッドの引数は、1 つです。この引数には、警告メッセージ ボックスに表示するテキスト文字列を指定します。 指定する文字列は、HTML ではありません。 メッセージ ボックスには、ボックスを閉じるための [OK] ボタンが表示されます。メッセージ ボックスはモーダルであるため、ユーザーが作業を続行するにはメッセージ ボックスを閉じる必要があります。

window.alert("Welcome! Press OK to continue.");

確認メッセージ ボックス

確認メッセージ ボックスには、[OK] ボタンおよび [キャンセル] ボタンと、2 とおりの回答を持つ質問が表示されます。 それに応じて、confirm メソッドから真 (true) または偽 (false) が返されます。 このメッセージ ボックスもモーダルで、作業を続行する前に、ボタンをクリックしてメッセージ ボックスを閉じる必要があります。

var truthBeTold = window.confirm("Click OK to continue. Click Cancel to stop.");
if (truthBeTold)
   window.alert("Welcome to our Web page!");
else 
   window.alert("Bye for now!");

入力メッセージ ボックス

入力メッセージ ボックスには、[OK] ボタンおよび [キャンセル] ボタンと、ユーザーが入力要求に応じてテキストを入力するためのテキスト フィールドが表示されます。 このメソッドに 2 番目の引数 (文字列) を渡すと、その文字列が既定の回答としてテキスト フィールドに表示されます。 2 番目の引数 (文字列) を渡さなかった場合、既定のテキストは "undefined" となります。

alert メソッドや confirm メソッドと同様、prompt メソッドで表示されるメッセージ ボックスもモーダル型です。 ユーザーは作業を続行する前に、メッセージ ボックスを閉じる必要があります。

var theResponse = window.prompt("Welcome?","Enter your name here.");
document.write("Welcome "+theResponse+".<BR>");

参照

概念

ブラウザーへの情報表示

ブラウザーの機能の検出

その他の技術情報

JScript での情報の表示