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コントロールを再配布する

更新 : 2007 年 11 月

Visual C++ .NET には、アプリケーションで使用できる ActiveX コントロールが用意されています。このコントロールは、後でアプリケーションと共に再頒布できます。[ActiveX コントロールの挿入] ダイアログ ボックスでコントロールを選択すると、コントロールの .ocx ファイルと .dll ファイルが表示されます。

再頒布可能な Visual C++ 提供の ActiveX コントロールの一覧については、Visual C++ .NET 製品 CD-ROM のディスク 2 にある Program Files\Microsoft Visual Studio .NET 2003\redist.txt を参照してください。また、お使いの Windows オペレーティング システムの System フォルダにある .ocx ファイルはすべて再頒布できます。

MFC ActiveX コントロール : ActiveX コントロールの配布」では、再配布できる ActiveX コントロールのインストールと登録の方法について説明します。

マージ モジュール プロジェクト」では、Visual Studio .NET でマージ モジュールを使用してファイルの再配布を処理する方法について説明します。

データベース サポート ファイルの再配布」では、Microsoft Data Access SDK のデータベース テクノロジのサポート ファイルを再配布する方法について説明します。

データベースに接続する ActiveX コントロールをアプリケーションで使用する場合は、以下の項目をインストールまたは実行する必要があります。

  • **Windows の DCOM。**Dcom98.exe または Dcom95.exe は、Windows 2000 以前のバージョンの Windows を実行中のコンピュータで実行する必要があります。Dcom98.exe は Windows 98 用であり、Dcom95.exe は Windows 95 用です。これらのファイルは、https://www.microsoft.com/japan/com/ からダウンロードできます。

  • **MDAC 2.7 SDK。**ターゲット コンピュータに Microsoft Data Access 2.7 SDK をインストールする必要があります。これは、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=121548 からダウンロードできます。このページで 「MDAC 2.7 Software Development Kit」を探し、ダウンロード リンクをクリックします。

  • **MDAC 2.7 再配布プログラム。**MDAC 2.7 SDK は、Visual Studio .NET Prerequisites CD-ROM の MDAC27 ディレクトリにある MDAC 2.7 再頒布プログラム (Mdac_typ.exe) と共に使用するためにデザインされています。Mdac_typ.exe は、上で示した MDAC 2.7 SDK のダウンロード リンクからもダウンロードできます。

  • **DSN のレプリケート。**ターゲット コンピュータでデータ ソース名をレプリケートする必要もあります。レプリケーションは、ConfigDSN などの関数を使用してプログラムで行うことができます。

コンポーネントの再配布に関する重要事項

  • DAO コンポーネントの再頒布   Microsoft は、Jet 4.0 SP3 (Version 2927.04) 以降を使用することをお勧めします。Jet 4.0 SP3 は、Windows 2000 と Windows Me に付属しています。このバージョンの Jet を使用すると、アプリケーションでテストする必要のある Jet のバージョンの数は少なくなります。

    Windows XP には、以前のバージョンの Windows には含まれていない、アップグレードされた Service Pack バージョンの Jet が付属しています。Windows XP でアプリケーションをテストすると、Windows XP に付属しているバージョンの Jet が自動的にテストされます。DAO アプリケーションは、リリースする前に、Jet 4.0 の両方のバージョンでテストする必要があります。

    Windows XP のバージョンの唯一の違いは、Windows 2000 のリリース以降に見つかった問題が修正された点です。アプリケーションのユーザーの環境で問題が検出されない場合は、Jet 4.0 SP3 以降にアップグレードする必要はありません。

    Windows 2000 を使用している場合、Jet のバージョンをアップグレードするには、Windows Service Pack を使用する必要があります。Windows 2000 以前のバージョンの Windows を使用している場合は、Jet の最新バージョンを入手できます。サポート技術情報の文書「[ACC2000] ダウンロードセンターで入手可能な Microsoft Jet 4.0 のアップデート バージョン (JP239114)」を参照してください。サポート技術情報の文書は、MSDN ライブラリ CD-ROM または https://support.microsoft.com/support で参照できます。

  • ActiveX コントロールに関する既知の問題   Knowledge Base の文書「PRB: Dynamic Creation of Redistributable Control Fails (Q151804)」で説明されているように、Visual C++ がインストールされていないコンピュータで、再頒布可能な ActiveX コントロールのインスタンスを動的に作成することに関する問題が報告されています。サポート技術情報の文書は、MSDN ライブラリ CD-ROM または https://support.microsoft.com/support で参照できます。また、一部の ActiveX コントロールをダイアログ ボックスに配置した場合に、コントロールにデザイン時ライセンスが必要であることを示すメッセージ ボックスが表示されるという現象も報告されています。詳細については、サポート技術情報の文書「[VC60]実行時ライセンスをサポートした ActivX コントロールの動的作成に失敗する (JP151804)」を参照してください。サポート技術情報の文書は、MSDN ライブラリ CD-ROM または https://support.microsoft.com/support で参照できます。

  • Visual Studio のライセンス コントロール   Visual Studio のライセンスでは、Visual Studio の他の開発ツールに固有の他の ActiveX コントロールを再頒布することもできます。たとえば、Chart コントロールは、Visual Basic と一緒に配布されますが、Visual Studio にも同梱されています。したがって、Visual Studio ライセンスに含まれている Visual C++ を使用すると、Chart コントロールを再頒布できます。ただし、Visual C++ を単品で購入した場合は、Chart コントロールの再頒布ライセンスは与えられません。

参照

参照

ActiveX コントロールを使用する

MFC ActiveX コントロール : ActiveX コントロールの配布