Share via


SharedLegacy プロパティ

選択したファイル、アセンブリ、またはプロジェクト出力グループを共有レガシ ファイルとしてマークするかどうかを指定します。 インストールするファイルが共有レガシ ファイルとしてマークされていると、Windows インストーラーでは、ターゲット コンピューター上で検出した前回のセットアップによってインストールされたファイルのレガシ コピーに関する参照カウント情報が保持されます。 インストーラーは、既存のレガシ ファイルについて適切な参照カウントを保持することで、アプリケーションのアンインストール時にレガシ ファイルを削除するかどうかを指定できます。

SharedLegacy プロパティは、マージ モジュールに含まれない共有ファイルをインストールする場合に重要です。 たとえば、ターゲット コンピューター上に既存の共有ファイルを含むコンポーネントを書き込む場合や使用する場合があります。 この場合、アプリケーションのアンインストール時に共有ファイルを削除すると、この共有ファイルを当初インストールした古いアプリケーションが破壊されます。

さらに、一部のサードパーティ ベンダーは、マージ モジュール以外の形式で共有ファイルを配布しています。 そのような共有ファイルをインストーラーに組み込むために、SharedLegacy プロパティを設定できます。

SharedLegacy プロパティの設定値は以下のとおりです。

設定値

説明

False

選択したファイルは共有レガシ ファイルとしてマークされません。 ファイルのレガシ バージョンに関する参照カウント情報は無視されます。

True

選択したファイルは共有レガシ ファイルとしてマークされます。 アプリケーションのインストールまたはアンインストール時に、ターゲット コンピューター上でファイルのレガシ バージョンに関する参照カウント情報が保持されます。

解説

プロジェクト出力グループの SharedLegacy プロパティが True に設定されていると、参照されるプロジェクト出力グループ内のすべてのファイルがカウントされます。

参照

参照

ファイル システム エディターのプロパティ

その他の技術情報

Visual Studio インストーラーの配置