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Transitive プロパティ

ターゲット コンピューターへの再インストール時に、選択したフォルダー、ファイル、レジストリ キー、またはレジストリ値の Condition プロパティをインストーラーが再評価するかどうかを決定します。

注意

このプロパティは高度な機能なので、使用時には注意が必要です。

設定

Transitive プロパティの設定値は以下のとおりです。

設定値

説明

False

選択したアイテムの Condition プロパティは、アプリケーションまたはコンポーネントの初回のインストール時にだけ評価されます。

ConditionTrue と評価されたアイテムはインストールされ、ConditionFalse と評価されたアイテムはインストールされません。

Condition プロパティは、将来のインストールまたは再インストールのときに再評価されません。 このため、あるコンポーネントがインストールされるかどうかは、初期インストール時の Condition プロパティの評価に基づいて決定されます。

True

選択したアイテムの Condition プロパティは、アプリケーションまたはコンポーネントの各インストール時に再評価されます。 Condition プロパティが True と評価された場合にインストールされます。

解説

Transitive プロパティが False に設定されている場合は、アプリケーションまたはコンポーネントを後から追加インストールまたは再インストールすると予期しない結果が発生することがあります。

たとえば、あるファイルの Condition プロパティが VersionNT>=500 に設定されていて、Transitive プロパティが False に設定されているとします。

この例では、Condition プロパティは、ターゲット コンピューターのオペレーティング システムが Windows 2000 (以前は Microsoft Windows NT 5.0 呼んでいた) 以降であるとインストーラーが判断しない限り、ファイルをインストールしないことを指定しています。 False が設定されている Transitive プロパティは、初期インストール後にインストーラーが Condition プロパティを再評価しないことを指定しています。

つまり、オペレーティング システムが Windows 95 であるとインストーラーが判断した場合は、このファイルをインストールせず、インストール条件の False 評価を保存することを意味します。 後からオペレーティング システムを Windows 2000 にアップグレードして、このアプリケーション (またはこのコンポーネントを含むアプリケーション) をインストールまたは再インストールする場合、インストーラーは VersionNT>=500 条件を再評価せず、ファイルはそう意図した場合であってもインストールまたはアップグレードされないままになります。

このようなエラーを回避するには、Transitive プロパティを True に設定します。

参照

参照

レジストリ エディターのプロパティ

ファイル システム エディターのプロパティ

Condition プロパティ