My.Forms オブジェクト

現在のプロジェクトで宣言されている各 Windows フォームのインスタンスにアクセスするためのプロパティを提供します。

Remarks

My.Forms オブジェクトは、現在のプロジェクトで各フォームのインスタンスを提供します。 プロパティの名前は、プロパティがアクセスするフォームの名前と同じになります。

My.Forms オブジェクトによって提供されるフォームにアクセスするには、修飾子を付けずにフォームの名前を使用します。 プロパティ名はフォームの型名と同じであるため、これによって既定のインスタンスがあるかのようにフォームにアクセスできます。 たとえば、My.Forms.Form1.Show は、Form1.Show と同じです。

My.Forms オブジェクトでは、現在のプロジェクトに関連付けられているフォームのみが公開されます。 参照されている DLL で宣言されているフォームへのアクセスは提供されません。 DLL によって提供されるフォームにアクセスするには、 DllName.FormName として記述されたフォームの修飾名を使用する必要があります。

OpenForms プロパティを使用して、すべてのアプリケーションの開いているフォームのコレクションを取得できます。

オブジェクトとそのプロパティは、Windows アプリケーションでのみ使用できます。

プロパティ

My.Forms オブジェクトの各プロパティにより、現在のプロジェクトのフォームのインスタンスにアクセスできます。 プロパティの名前は、プロパティがアクセスするフォームの名前と同じになり、プロパティの型はフォームの型と同じになります。

My.Forms オブジェクトでは、起動時に作成されたアプリケーションのメイン フォームのインスタンスにアクセスできます。 その他のすべてのフォームの場合、My.Forms オブジェクトによって、アクセス時にフォームの新しいインスタンスが作成され、格納されます。 その後、そのプロパティにアクセスしようとすると、フォームのインスタンスが返されます。

フォームを破棄するには、そのフォームのプロパティに Nothing を割り当てます。 プロパティ セッターによって、フォームの Close メソッドが呼び出され、格納されている値に Nothing が割り当てられます。 プロパティに Nothing 以外の値を割り当てた場合、セッターが ArgumentException 例外をスローします。

My.Forms オブジェクトのプロパティにフォームのインスタンスが格納されているかどうかをテストするには、Is または IsNot 演算子を使用します。 これらの演算子を使用すると、プロパティの値が Nothing かどうかをチェックできます。

例

この例では、既定の SidebarMenu フォームのタイトルを変更しています。

Sub ShowSidebarMenu(ByVal newTitle As String)
    If My.Forms.SidebarMenu IsNot Nothing Then
        My.Forms.SidebarMenu.Text = newTitle
    End If
End Sub

この例を機能させるには、プロジェクトに SidebarMenu という名前のフォームが必要です。

このコードは、Windows アプリケーション プロジェクトでのみ機能します。

必要条件

プロジェクトの種類別の可用性

関連項目

• OpenForms
• Form
• Close
• オブジェクト
• Is 演算子
• IsNot 演算子
• アプリケーション フォームへのアクセス