チュートリアル : TreeView コントロールでの階層データの表示

[アーティクル]
10/22/2014

更新 : 2007 年 11 月

ASP.NET の TreeView コントロールは、ユーザーに階層構造のデータを表示するように設計されています。ユーザーは、子ノードを格納できる個別のノードを開くことができます。TreeView コントロールは XML データの表示に適していますが、階層で表示できるすべてのデータに使用できます。このチュートリアルでは、TreeView コントロールを使用する際の基本事項、および階層データを表示するさまざまな方法を示します。

このチュートリアルでは、以下のタスクを行います。

TreeView コントロールを使用した XML データの表示
TreeView コントロールの表示のカスタマイズ
TreeView コントロール内の関連するデータベーステーブルからのレコードの表示

前提条件

このチュートリアルを実行するための要件は次のとおりです。

Microsoft Visual Web Developer (Visual Studio)。
MDAC (Microsoft Data Access Components ) Version 2.7 以降。

Microsoft Windows XP または Windows Server 2003 を使用している場合、MDAC 2.7 は既に存在します。ただし、Microsoft Windows 2000 を使用している場合は、コンピュータに既にインストールされている MDAC のアップグレードが必要になる場合があります。詳細については、MSDN ライブラリのトピック「Microsoft Data Access Components (MDAC) Installation」を参照してください。
SQL Server Northwind データベースへのアクセス。SQL Server の Northwind サンプルデータベースをダウンロードし、インストールする方法については、Microsoft SQL Server の Web サイトの「サンプルデータベースのインストール」を参照してください。

メモ :

SQL Server が実行されているコンピュータにログオンする方法については、サーバー管理者にお問い合わせください。
Web サーバーと同じコンピュータ上に SQL Server データベースが存在しない場合は、Northwind データベースへのアクセス権を持つ SQL Server アカウントのユーザー名とパスワード。

メモ :
SQL Server が実行されているコンピュータにログオンする方法については、サーバー管理者にお問い合わせください。

Web サイトの作成

次の手順に従って、新しい Web サイトおよびページを作成します。

ファイルシステム Web サイトを作成するには

Visual Web Developer を開きます。
[ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[Web サイト] をクリックします。Visual Web Developer Express を使用している場合は、[ファイル] メニューの [新しい Web サイト] をクリックします。

[新しい Web サイト] ダイアログボックスが表示されます。
[Visual Studio にインストールされたテンプレート] の [ASP.NET Web サイト] をクリックします。
[場所] ボックスで、[ファイルシステム] をクリックし、Web サイトを格納するフォルダの名前を入力します。

たとえば、フォルダ名を「C:\WebSites\HierarchicalData」と入力します。
[言語] ボックスで、作業に使用する言語をクリックします。
[OK] をクリックします。

Visual Web Developer によりフォルダが作成され、Default.aspx という名前の新しいページが作成されます。

データの XML ファイルの作成

次の手順に従って、新しい XML ファイルを作成します。

XML ファイルを作成するには

ソリューションエクスプローラで、Web サイトを右クリックし、[新しい項目の追加] をクリックします。
[新しい項目の追加] ダイアログボックスの、[標準テンプレート] の下の [XML ファイル] をクリックします。
[ファイル名] ボックスに「Bookstore.xml」と入力し、[追加] をクリックします。

Visual Web Developer により新しい Bookstore.xml ファイルが作成され、コードエディタが開きます。

次の XML データをコピーして、Bookstore.xml ファイルに貼り付け、ファイルの内容を上書きします。

<?xml version="1.0" standalone="yes"?>
<bookstore>
  <genre name="fiction">
    <book ISBN="10-000000-001">
      <title>The Iliad and The Odyssey</title>
      <price>12.95</price>
      <comments>
        <userComment rating="4">
           Best translation I've read.
        </userComment>
        <userComment rating="2">
           I like other versions better.
        </userComment>
      </comments>
    </book>
    <book ISBN="10-000000-999">
      <title>Anthology of World Literature</title>
      <price>24.95</price>
      <comments>
        <userComment rating="3">
          Needs more modern literature.
        </userComment>
        <userComment rating="4">
          Excellent overview of world literature.
        </userComment>
      </comments>
    </book>
  </genre>
  <genre name="nonfiction">
    <book ISBN="11-000000-002">
      <title>Computer Dictionary</title>
      <price>24.95</price>
      <comments>
        <userComment rating="3">A valuable resource.</userComment>
      </comments>
    </book>
    <book ISBN="11-000000-003">
      <title>Cooking on a Budget</title>
      <price>23.95</price>
      <comments>
        <userComment rating="4">Delicious!</userComment>
      </comments>
    </book>
  </genre>
</bookstore>

XML ファイルには、オンライン書店から入手できる書籍に関する情報が格納されます。

Bookstore.xml ファイルを保存して閉じます。

TreeView コントロールにおける XML データの表示

ここでは、TreeView コントロールを使用して XML データを表示します。まず、特殊な構成を使用せずに XML 情報を表示します。

XML データを表示するには

Default.aspx ページを開いて、デザインビューに切り替えます。
ツールボックスの [ナビゲーション] グループから、TreeView コントロールをページにドラッグします。
TreeView コントロールを右クリックし、[スマートタグの表示] をクリックします。
[TreeView タスク] メニューの [データソースの選択] をポイントし、[新しいデータソース] をクリックします。データソース構成ウィザードが表示されます。
[アプリケーションがデータを取得する場所] ウィンドウの [XML ファイル] をクリックします。データソースの ID は既定のままにします。[OK] をクリックします。
[データソースの構成] ダイアログボックスの [データファイル] ボックスに「~/Bookstore.xml」と入力して、[OK] をクリックします。

ここでページをテストできます。

ページをテストするには

Ctrl キーを押しながら F5 キーを押してページを実行します。
コントロール内のノードを折りたたんでから、展開します。

既定では、ノードには Bookstore.xml ファイル内の要素のタグ名のみが表示されます。

カスタムバインディングを作成して、TreeView コントロールに表示される情報をカスタマイズできます。カスタムバインディングを使用すると、ノードごとに XML ファイルから表示される情報を指定できます。

カスタムバインディングを作成するには

Default.aspx ページで TreeView コントロールを右クリックし、[スマートタグの表示] をクリックします。
[TreeView タスク] メニューの [TreeNode Databindings の編集] をクリックします。

[TreeView DataBindings エディタ] ダイアログボックスが表示されます。
データバインディングを定義するため、[自動生成データバインド] チェックボックスをオフにします。
[追加] をクリックして新しいバインディングを作成し、[データバインドのプロパティ] の [DataMember] を「bookstore」に設定して、[テキスト] を「Book Information」に設定します。

これにより、静的な値を表示するためのバインディングが設定されます。これは、[Bookstore] ノードは .xml ファイル内の最上位ノードであり、TreeView コントロールに 1 回のみ表示されるためです。
[追加] をクリックして 2 番目のバインディングを作成し、[データバインドのプロパティ] の [DataMember] を「genre」に設定して、[textfield] を「name」に設定します。

これは、ノードが .xml ファイル内の <genre> 要素を読み取って、その name 属性を TextField プロパティに割り当てるように指定します。
[追加] をクリックして書籍の 3 番目のバインディングを作成し、[データバインドのプロパティ] の [DataMember] を「book」に設定して、[textfield] を「ISBN」に設定します。
[OK] をクリックします。

ここでページをテストできます。

ページをテストするには

Ctrl キーを押しながら F5 キーを押してページを実行します。

このテストでは、TreeView コントロールには、定義したバインディングに対応する 3 つのレベルが表示されます。3 つのレベルとは、Book Information というラベルが付いたルートノード、ジャンルグループ、および ISBN 詳細です。

XML ファイル内のすべての要素のデータバインディングを作成できますが、バインド先は、要素の属性、内部テキスト、要素の名前、または要素の値のみです。入れ子になった要素にバインドすることはできません。入れ子になった要素の値を表示するには、その要素への個別のバインディングを作成します。または、内部要素が属性に変換されるように、XSLT を使用して XML ファイルを変換します。詳細および例については、XmlDataSource.TransformFile プロパティに関するトピックを参照してください。

TreeView コントロールにおけるリレーショナルデータの表示

TreeView コントロールは、データ階層がデータベース内のように論理的であっても、XML ファイル内のように物理的ではなくても、すべての種類の階層データを表示できます。ここでは、TreeView コントロールを使用して、Northwind データベース内の関連テーブルからデータを表示します。

まず、Northwind データベースを配置し、SQL Server を実行しているコンピュータへの接続を作成します。

SQL Server への接続を作成するには

サーバーエクスプローラの [データ接続] を右クリックし、[接続の追加] をクリックします。Visual Web Developer Express を使用している場合は、データベースエクスプローラを使用します。

[接続の追加] ダイアログボックスが表示されます。

[データソース] ボックスに [Microsoft SQL Server (SqlClient)] が表示されない場合は、[変更] をクリックし、[データソースの変更] ダイアログボックスの [Microsoft SQL Server] を選択します。
[データソースの選択] ページが表示されたら、[データソース] ボックスで、使用するデータソースの種類を選択します。このチュートリアルでは、データソースの種類は [Microsoft SQL Server] です。[データプロバイダ] ボックスの [.NET Framework SQL Server 用データプロバイダ] をクリックして、[続行] をクリックします。

メモ :
Visual Web Developer にサーバーエクスプローラタブが表示されない場合は、[表示] メニューの [サーバーエクスプローラ] をクリックします。[データベースエクスプローラ] タブが表示されない場合は、[表示] メニューの [データベースエクスプローラ] をクリックします。

[接続の追加] ボックスで、[サーバー名] ボックスにサーバー名を入力します。
[サーバーにログオンする] セクションでは、実行中の SQL Server データベースにアクセスするためのオプション (統合セキュリティまたは個別の ID とパスワード) を選択し、必要に応じてユーザー名とパスワードを入力します。

[パスワードの保存] チェックボックスをオンにします。

メモ :
実際のアプリケーションでは、[パスワードの保存] は使用しないでください。これにより、アプリケーションファイルにユーザー名とパスワードが埋め込まれるためです。

[データベースの選択または入力] に、「Northwind」と入力します。
[接続の確認] をクリックし、接続を確認できたら [OK] をクリックします。

サーバーエクスプローラ (またはデータベースエクスプローラ) の [データ接続] に新しい接続が作成されます。

データベースデータを表示するための TreeView コントロールの設定

ここでは、ノードにデータを動的に読み込みます。最初のレベルのノードは、マスターデータ (この場合はカテゴリ) を表します。ユーザーがノードをクリックすると、カテゴリの製品を取得するデータベースへのクエリが作成され、そのカテゴリの子ノードが作成されます。データを取得するには、データソースコントロールを使用します。ただし、このチュートリアルでは、プログラムによってクエリを作成して実行します。

まず、新しいページと新しい TreeView コントロールを作成します。

新しいページと TreeView コントロールを作成するには

TreeViewDynamic.aspx という名前の ASP.NET Web ページ (Web フォームページ) を Web サイトに追加します。
TreeViewDynamic.aspx ページを開いてデザインビューに切り替え、Toolbox の [標準] グループから Label コントロールをページにドラッグし、labelStatus という名前を付けます。

labelStatus コントロールは、エラーレポートにのみ使用されます。
ツールボックスの [ナビゲーション] グループから、TreeView コントロールをページにドラッグします。
TreeView コントロールを右クリックして [プロパティ] をクリックし、[MaxDataBindDepth] を 2 に設定します。
TreeView コントロールを右クリックして [スマートタグの表示] をクリックし、[TreeView タスク] メニューの [ノードの編集] をクリックします。
[TreeView ノードエディタ] ダイアログボックスで、[ルートノードの追加] というラベルが付いたアイコンをクリックし、[プロパティ] の [テキスト] を Product List に設定して、[PopulateOnDemand] を true に設定します。
[OK] をクリックします。

静的テキストのみを格納する、ツリーの最上位ノードが作成されます。

Web.config ファイルを設定するには

ツールボックスの [データ] グループから、SqlDataSource コントロールをページにドラッグします。
SqlDataSource コントロールを選択し、[スマートタグの表示] をクリックします。
[SqlDataSource タスク] メニューの [データソースの構成] をクリックします。

データソースの構成 - SqlDataSource1 ウィザードに、接続を選択できるページが表示されます。
[アプリケーションがデータベースへの接続に使用するデータ接続] ボックスで、「SQL Server に対する接続を作成するには」で作成した接続名を入力し、[次へ] をクリックします。

ウィザードに、接続文字列を構成ファイルに保存するためのページが表示されます。接続文字列を構成ファイルに格納すると、次の 2 つの利点があります。
- この方がページ内に格納するよりも安全です。
- 同じ接続文字列を複数のページで使用できます。
[はい、この接続を次の名前で保存します] チェックボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。

ウィザードに、データベースから取得するデータを指定するためのページが表示されます。
[テーブルまたは表示から列を指定します] の [コンピュータ] ボックスで、[カテゴリ] をクリックします。
[列] で、[CategoryID] ボックスと [CategoryName] ボックスをオンにします。
[次へ] をクリックします。
[完了] をクリックします。

このチュートリアルで後で定義する RunQuery メソッドでは、後で Web.config ファイルで作成する接続文字列を使用します。SqlDataSource コントロールは使用しません。

ここで、ユーザーがノードをクリックしたときにコントロールの子ノードを設定するコードを追加します。ノードを動的に追加するには、TreeNodePopulate イベントのイベントハンドラを作成します。

イベントハンドラを作成するには

TreeView コントロールを右クリックし、[プロパティ] の [イベント] アイコンをクリックします。
TreeNodePopulate イベントのボックスをダブルクリックします。

Visual Web Developer がソースビューに切り替わります。
次の強調表示されたコードをハンドラに追加します。
```
Protected Sub TreeView1_TreeNodePopulate(ByVal sender As Object, _
ByVal e As System.Web.UI.WebControls.TreeNodeEventArgs) _
Handles TreeView1.TreeNodePopulate
    If e.Node.ChildNodes.Count = 0 Then
        Select Case e.Node.Depth
            Case 0
                PopulateCategories(e.Node)
            Case 1
                PopulateProducts(e.Node)
        End Select
    End If
End Sub
```
```
protected void TreeView1_TreeNodePopulate(
    object sender, TreeNodeEventArgs e)
{
    if (e.Node.ChildNodes.Count == 0)
    {
        switch (e.Node.Depth)
        {
            case 0:
                PopulateCategories(e.Node);
                break;
            case 1:
                PopulateProducts(e.Node);
                break;
        }
    }
}
```
このコードは、ユーザーがノードをクリックして開いたときに呼び出されます。ツリーの異なるレベルで異なるデータを表示するため、ユーザーがクリックしたノードの深さを判断して、そのレベルにノードを適切に設定する必要があります。このチュートリアルでは、ユーザーがルートノード (深さ 0) をクリックした場合、PopulateCategories メソッドが呼び出されます。ユーザーがカテゴリ名 (深さ 1) をクリックした場合は、PopulateProducts メソッドが呼び出されます。次のセクションでメソッドを示します。

TreeNodeEventArgs オブジェクトを使用すると、現在のノードにプログラムでアクセスできます。ノードを設定するには、ノードに要素を追加します。プログラム例では、ノードは子ノードを追加するメソッドに渡されます。

データベースからのノードデータの読み取り

各ノードに表示される情報は、データベースから読み込まれます。データベースクエリを実行し、レコードを読み込んで、各レコードのノードを作成するコードを作成する必要があります。このチュートリアルでは、SQL Server の Northwind サンプルデータベースを使用していることを前提としているため、System.Data.SqlClient 名前空間から ADO.NET オブジェクトを使用する必要があります。

ノードの最初のレベル (レベル 0) の場合、存在するすべてのカテゴリの一覧が表示されます。作成したコードにより、後でチュートリアルで作成する RunQuery メソッドが呼び出されます。

すべてのカテゴリのノードを追加するには

ソースビューに切り替えます。
単一ファイルページを使用している場合は、次のディレクティブをコードページの先頭に追加します。
```
<%@ Import Namespace="System.Data" %>
<%@ Import Namespace="System.Data.SqlClient" %>
```
名前空間をインポートすると、必要なコードの作成が簡単になります。
分離コードページを使用している場合は、分離コードページ (TreeViewDynamic.aspx.vb または TreeViewDynamic.aspx.cs) に切り替えて、次の行をコードファイルの先頭 (クラス宣言の外部) に追加します。
```
Imports System.Data
Imports System.Data.SqlClient
```
```
using System.Data;
using System.Data.SqlClient;
```
ページがソースビューにあることを確認します。

ページコードに次のメソッドを追加します。

Sub PopulateCategories(ByVal node As TreeNode)
    Dim sqlQuery As New SqlCommand( _
        "Select CategoryName, CategoryID From Categories")
    Dim ResultSet As DataSet
    ResultSet = RunQuery(sqlQuery)
    If ResultSet.Tables.Count > 0 Then
        Dim row As DataRow
        For Each row In ResultSet.Tables(0).Rows
            Dim NewNode As TreeNode = New _
                TreeNode(row("CategoryName").ToString(), _
                row("CategoryID").ToString())
            NewNode.PopulateOnDemand = True
            NewNode.SelectAction = TreeNodeSelectAction.Expand
            node.ChildNodes.Add(NewNode)
        Next
    End If
End Sub

void PopulateCategories(TreeNode node)
{
    SqlCommand sqlQuery = new SqlCommand(
        "Select CategoryName, CategoryID From Categories");
    DataSet resultSet;
    resultSet = RunQuery(sqlQuery);
    if (resultSet.Tables.Count > 0)
    {
        foreach (DataRow row in resultSet.Tables[0].Rows)
        {
            TreeNode NewNode = new
                TreeNode(row["CategoryName"].ToString(),
                row["CategoryID"].ToString());
            NewNode.PopulateOnDemand = true;
            NewNode.SelectAction = TreeNodeSelectAction.Expand;
            node.ChildNodes.Add(NewNode);
        }
    }
}

このコードにより、クエリのテキストをカプセル化する SqlCommand オブジェクトが作成されます。このコードでは、データベースクエリを実行して DataSet オブジェクトを返す (ユーザーが作成する) メソッドにオブジェクトが渡されます。コードは DataSet オブジェクト内のレコードを反復処理して、各レコードの新しいノードを作成し、データベース情報を使用してテキストとノードの値を設定します。次に、コードは各ノードの PopulateOnDemand プロパティを true に設定して、ノードがクリックされたときに TreeNodePopulate イベントが発生するようにします。SelectAction プロパティは、ノードが既定で展開されているように設定されます。

ノードの 2 番目のレベルには、各カテゴリの製品が表示されます。このため、製品ノードを設定するには、現在のカテゴリの製品を取得して、子ノードを適切に設定できるパラメータ付きのクエリが必要です。

製品のノードを追加するには

ページコードに次のメソッドを追加します。

Sub PopulateProducts(ByVal node As TreeNode)
    Dim sqlQuery As New SqlCommand
    sqlQuery.CommandText = "Select ProductName From Products " & _
        " Where CategoryID = @categoryid"
    sqlQuery.Parameters.Add("@categoryid", SqlDbType.Int).Value = _
        node.Value
    Dim ResultSet As DataSet = RunQuery(sqlQuery)
    If ResultSet.Tables.Count > 0 Then
        Dim row As DataRow
        For Each row In ResultSet.Tables(0).Rows
            Dim NewNode As TreeNode = New _
                TreeNode(row("ProductName").ToString())
            NewNode.PopulateOnDemand = False
            NewNode.SelectAction = TreeNodeSelectAction.None
            node.ChildNodes.Add(NewNode)
        Next
    End If
End Sub

void PopulateProducts(TreeNode node)
{
    SqlCommand sqlQuery = new SqlCommand();
    sqlQuery.CommandText = "Select ProductName From Products " +
        " Where CategoryID = @categoryid";
    sqlQuery.Parameters.Add("@categoryid", SqlDbType.Int).Value =
        node.Value;
    DataSet ResultSet = RunQuery(sqlQuery);
    if (ResultSet.Tables.Count > 0)
    {
        foreach (DataRow row in ResultSet.Tables[0].Rows)
        {
            TreeNode NewNode = new
                TreeNode(row["ProductName"].ToString());
            NewNode.PopulateOnDemand = false;
            NewNode.SelectAction = TreeNodeSelectAction.None;
            node.ChildNodes.Add(NewNode);
        }
    }
}

このコードは、カテゴリノードの設定に使用したコードに似ています。ただし、SqlCommand オブジェクトには、ユーザーがクリックしたノード (つまり、選択したカテゴリ) の値を使用して実行時に設定されたパラメータが設定されている点が異なります。また、PopulateOnDemand プロパティが false に設定されている点も異なります。これにより、製品ノードは拡張ボタンなしで表示されます。製品の下にはノードがないため、このように表示される必要があります。

最後の手順では、クエリを実行してデータセットを返すメソッドを作成します。

クエリを実行するには

ページに次のサブルーチンを追加します。

Function RunQuery(ByVal sqlQuery As SqlCommand) As DataSet
    Dim connectionString As String
    connectionString = _
        ConfigurationManager.ConnectionStrings _
        ("NorthwindConnectionString").ConnectionString
    Dim dbConnection As New SqlConnection
    dbConnection.ConnectionString = connectionString
    Dim dbAdapter As New SqlDataAdapter
    dbAdapter.SelectCommand = sqlQuery
    sqlQuery.Connection = dbConnection
    Dim resultsDataSet As DataSet = New DataSet
    Try
        dbAdapter.Fill(resultsDataSet)
    Catch ex As Exception
        labelStatus.Text = "Unable to connect to SQL Server."
    End Try
    Return resultsDataSet
End Function

private DataSet RunQuery(SqlCommand sqlQuery)
{
    string connectionString =
        ConfigurationManager.ConnectionStrings
        ["NorthwindConnectionString"].ConnectionString;
    SqlConnection DBConnection =
        new SqlConnection(connectionString);
    SqlDataAdapter dbAdapter = new SqlDataAdapter();
    dbAdapter.SelectCommand = sqlQuery;
    sqlQuery.Connection = DBConnection;
    DataSet resultsDataSet = new DataSet();
    try
    {
        dbAdapter.Fill(resultsDataSet);
    }
    catch
    {
        labelStatus.Text = "Unable to connect to SQL Server.";
    }
    return resultsDataSet;
}

このコードにより、渡される SqlCommand オブジェクトに基づいてデータアダプタが作成されます。次に、そのアダプタを使用してデータセットが作成され、設定されます。

ここでページをテストできます。

ページをテストするには

Ctrl キーを押しながら F5 キーを押してページを実行します。

TreeView コントロールが、カテゴリおよび製品の一覧と共に表示されます。
カテゴリをクリックしてカテゴリを折りたたんだり展開できるかを確認し、各カテゴリの製品の一覧を表示します。

次の手順

このチュートリアルでは、階層的な XML データとリレーショナルデータベースの両方を使用して、TreeView コントロールを設定しました。TreeView コントロールを使用すると、サイトナビゲーション情報と XML データを表形式 (リスト) データとして使用できます。

サイトナビゲーションの詳細については、「チュートリアル : Web サイトへのサイトナビゲーションの追加」を参照してください。
XML データの使用方法の詳細については、「チュートリアル : XML データを表示する Web ページの作成」を参照してください。

参照

処理手順

チュートリアル : XML データを表示する Web ページの作成

その他の技術情報

方法 : データソースコントロールを使用するときに接続文字列をセキュリティ保護する

次の方法で共有

チュートリアル : TreeView コントロールでの階層データの表示

前提条件

Web サイトの作成

ファイルシステム Web サイトを作成するには

データの XML ファイルの作成

XML ファイルを作成するには

TreeView コントロールにおける XML データの表示

XML データを表示するには

ページをテストするには

カスタムバインディングを作成するには

ページをテストするには

TreeView コントロールにおけるリレーショナルデータの表示

SQL Server への接続を作成するには

データベースデータを表示するための TreeView コントロールの設定

新しいページと TreeView コントロールを作成するには

Web.config ファイルを設定するには

イベントハンドラを作成するには

データベースからのノードデータの読み取り

すべてのカテゴリのノードを追加するには

製品のノードを追加するには

クエリを実行するには

ページをテストするには

次の手順

参照

処理手順

その他の技術情報

その他のリソース

次の方法で共有

チュートリアル : TreeView コントロールでの階層データの表示

前提条件

Web サイトの作成

ファイル システム Web サイトを作成するには

データの XML ファイルの作成

XML ファイルを作成するには

TreeView コントロールにおける XML データの表示

XML データを表示するには

ページをテストするには

カスタム バインディングを作成するには

ページをテストするには

TreeView コントロールにおけるリレーショナル データの表示

SQL Server への接続を作成するには

データベース データを表示するための TreeView コントロールの設定

新しいページと TreeView コントロールを作成するには

Web.config ファイルを設定するには

イベント ハンドラを作成するには

データベースからのノード データの読み取り

すべてのカテゴリのノードを追加するには

製品のノードを追加するには

クエリを実行するには

ページをテストするには

次の手順

参照

処理手順

その他の技術情報

その他のリソース

ファイルシステム Web サイトを作成するには

カスタムバインディングを作成するには

TreeView コントロールにおけるリレーショナルデータの表示

データベースデータを表示するための TreeView コントロールの設定

イベントハンドラを作成するには

データベースからのノードデータの読み取り