条件付きコンパイル変数

条件付きコンパイルで使用可能な定義済み変数を次に示します。

変数

変数

説明

@_win32

Win32 システム上で実行されており、/platform オプションが指定されていないか、/platform:anycpu オプションが指定されている場合は true です。それ以外の場合は NaN です。

@_win16

Win16 システム上で実行されている場合は true です。それ以外の場合は NaN です。

@_mac

Apple Macintosh システム上で実行されている場合は true です。それ以外の場合は NaN です。

@_alpha

DEC Alpha プロセッサ上で実行されている場合は true です。それ以外の場合は NaN です。

@_x86

Intel プロセッサ上で実行されており、/platform オプションが指定されていないか、/platform:anycpu オプションが指定されている場合は true です。それ以外の場合は NaN です。

@_mc680x0

Motorola 680x0 プロセッサ上で実行されている場合は true です。それ以外の場合は NaN です。

@_PowerPC

Motorola PowerPC プロセッサ上で実行されている場合は true です。それ以外の場合は NaN です。

@_jscript

常に true です。

@_jscript_build

JScript スクリプト エンジンのビルド番号です。

@_jscript_version

"メジャー番号.マイナー番号" の形式の JScript のバージョン番号です。

@_debug

デバッグ モードでコンパイルされている場合は true です。それ以外の場合は false です。

@_fast

高速モードでコンパイルされている場合は true です。それ以外の場合は false です。

注意

JScript .NET で報告されるバージョン番号は 7.x です。 JScript 8.0 で報告されるバージョン番号は 8.x です。

条件付きコンパイル変数を使用するには、あらかじめ条件付きコンパイルを有効にする必要があります。 @cc\_on ステートメントは条件付きコンパイルを有効にできます。 条件付きコンパイル変数は、Web ブラウザー用に作成されたスクリプトでよく使用されます。 ASP ページまたは ASP.NET ページ用に作成されたスクリプトや、コマンド ライン プログラム用に作成されたスクリプトでは、コンパイラの機能が他の方法を使用して決定されるため、条件付きコンパイル変数を使用することは一般的ではありません。

Web ページ用のスクリプトを作成する場合、条件付きコンパイル コードは常にコメント内に記述します。 これにより、条件付きコンパイルをサポートしないホストでは、これらのコードが無視されます。 次に例を示します。

/*@cc_on
  document.write("JScript version: " + @_jscript_version + ".<BR>");
  @if (@_win32)
     document.write("Running on 32-bit Windows.<BR>");
  @elif (@_win16)
     document.write("Running on 16-bit Windows.<BR>");
  @else
     document.write("Running on a different platform.<BR>");
  @end
@*/

条件付きコンパイル変数を使用して、スクリプトを解釈するエンジンのバージョン情報を判断できます。 これにより、下位互換性を維持する一方で、最新のバージョンの JScript で利用できる機能も使用できます。 詳細については、「ブラウザーの機能の検出」を参照してください。

参照

概念

条件付きコンパイル ディレクティブ

条件付きコンパイル ステートメント

ブラウザーの機能の検出

その他の技術情報

条件付きコンパイル