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サテライト アセンブリと side-by-side 実行

.NET Framework の各バージョンには、そのバージョンと共に出荷されるすべてのサテライト アセンブリの契約バージョン番号が含まれています。SatelliteContractVersionAttribute 属性で指定されているこの番号は、.NET Framework の以降のバージョンで変更されます。.NET Framework の各バージョンは、一緒に出荷されたサテライト アセンブリのバージョンにバインドされます。

サテライト アセンブリは、アプリケーションの言語固有のリソースを配置するために使用されることがあります。これらのアプリケーションは各言語ごとに異なる製品 ID を持ち、サテライト アセンブリは各言語専用のサブディレクトリにインストールされるため、言語固有のアセンブリは side-by-side 実行で動作します。アンインストールのときは、アプリケーションは指定された言語に対応するサテライト アセンブリと .NET Framework のバージョンだけを削除します。最後の言語に対応する .NET Framework のバージョンが削除されない限り、主要な .NET Framework ファイルは削除されません。

たとえば、.NET Framework Version 1.1 の English エディションと Japanese エディションは同じ主要ファイルを共有しています。日本語の .NET Framework Version 1.1 では、サテライト アセンブリはローカライズされたリソースと共に \ja サブディレクトリに追加されます。.NET Framework Version 1.1 を使用するアプリケーションは、言語にかかわらず、常に同じ主要ランタイム ファイルを使用します。

また、アプリケーションまたはスレッドごとに、CurrentUICulture プロパティを設定できます。その言語用にローカライズされたファイルがインストールされている場合、アプリケーションは、ローカライズされたリソースを CurrentUICulture プロパティに基づいて返します。たとえば、.NET Framework Version 1.1 の日本語バージョンがインストールされている環境で、日本語 Windows オペレーティング システムで実行されているアプリケーションが英語用のリソースを返すことができます。

参照

概念

サテライト アセンブリの作成
side-by-side 実行用のアプリケーションおよびコンポーネントを作成するときのガイドライン

その他の技術情報

side-by-side 実行の基本