Visual Basic の継承

更新 : 2007 年 11 月

Visual Basic では継承がサポートされているため、派生クラスの基礎として機能するクラスを定義できます。派生クラスは、基本クラスのプロパティ、メソッド、およびイベントを継承します。また、派生クラスで、基本クラスのプロパティ、メソッド、およびイベントを拡張することもできます。さらに、継承したメソッドを新しい実装でオーバーライドすることもできます。既定では、Visual Basic で作成するクラスはすべて継承できます。

継承を使用すると、一度記述およびデバッグしたクラスのコードを、新しいクラスの基礎として再利用できます。また、継承ベースのポリモーフィズムを利用できるようになります。ポリモーフィズムが実現されていると、機能的に異なる同じ名前のメソッドやプロパティを持つ複数のクラスを定義し、実行時にクライアント コードで使用できます。

このセクションの内容

• 継承の基本
  継承の修飾子、メソッドとプロパティのオーバーライド、MyClass、および MyBase について説明します。

• 方法 : 派生クラスを作成する
  派生クラスを作成する方法を操作手順に従って説明します。

• 継承を使用する状況
  インターフェイスではなく継承を使用する場合について説明します。

• 継承と .NET Framework
  .NET Framework がどのように継承をサポートしているかを説明します。

• チュートリアル : COM オブジェクトによる継承の実装
  既存の COM オブジェクトを新しいオブジェクトの基礎として使用する方法について説明します。

• 継承と基本オブジェクト クラス
  他のすべてのクラスの基礎として機能するクラスの概要について説明します。

• クラスの階層構造における New メソッドと Finalize メソッドの動作
  クラスの階層構造でコンストラクタやデストラクタが呼び出されるしくみについて説明します。

• ポリモーフィズム
  ポリモーフィズムの概要と使用方法について説明します。

• 継承階層のデザイン
  クラスの階層構造のデザイン方法と実装方法について説明します。

関連するセクション

• Visual Basic におけるインターフェイス
  インターフェイスの概要と使用方法について説明します。

• Visual Basic におけるオブジェクト指向プログラミング
  Visual Basic におけるオブジェクト指向プログラミングの概念を紹介します。