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ウィンドウ

デバッガーには、変数や式の表示、評価、および編集を行うための、いくつかの変数ウィンドウがあります。 各変数ウィンドウには、3 列 ([名前][値]、および [型]) のグリッドが表示されます。 [名前] 列には、変数名または式が格納されます。 [値] 列と [型] 列には、変数または式の値とデータ型が表示されます。

グリッドに表示される情報の種類は、使用している変数ウィンドウによって変わります。

  • [ローカル] ウィンドウには、現在のコンテキストまたはスコープに対してローカルな変数が表示されます。 一般に、ローカルとは、現在実行しているプロシージャまたは関数を意味します。 このウィンドウは、デバッガーで自動的に表示されます。 Visual C# では、例外処理アシスタントが無効な場合にアクティブな例外が存在すると、[ローカル] ウィンドウに擬似変数 $exception も表示されます。 この擬似変数を展開すると、例外の詳細を見ることができます。

  • [自動変数] ウィンドウには、現在のコード行と前のコード行で使用されている変数が表示されます。 ネイティブ C++ の場合、[自動変数] ウィンドウには、関数の戻り値も表示されます。 [ローカル] ウィンドウと同様に、[自動変数] ウィンドウはデバッガーによって自動的に表示されます。

  • [ウォッチ] ウィンドウには、ウォッチ対象の変数を追加できます。 追加できるのは変数だけではありません。 デバッガーによって認識される有効な式を追加できます (有効な式の構文については、「デバッガー内の式」を参照してください)。 Visual Studio の一部のエディションには複数の [ウォッチ] ウィンドウがあり、[ウォッチ 1] から [ウォッチ 4] までの番号が付けられています。

  • [クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスは、[ウォッチ] ウィンドウと考え方は似ていますが、[クイック ウォッチ] で同時に表示できるのは 1 つの変数または式のみです。 [クイック ウォッチ] は、[ウォッチ] ウィンドウを開かずに変数や式をすぐに確認するときに役立ちます。 ただし、新たに強化された DataTips が高い機能を備えているため、[クイック ウォッチ] を使用する機会は少なくなると予想されます。 (「方法: DataTips を使用する」を参照)。

    [クイック ウォッチ] はダイアログ ボックスですが、他の変数ウィンドウと同様に機能します。 特に記載のない限り、このセクションで説明しているプロシージャは、他の変数ウィンドウと同様に [クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスに適用されます。

このセクションの内容

参照

  • C++ の書式指定子
    ネイティブ コード値の表示方法を変更するときに使用できる指定子について説明します。

  • C# の書式指定子
    C# コード値の表示方法を変更するときに使用できる指定子について説明します。

  • 擬似変数
    変数ウィンドウに役に立つ情報を表示する、変数のような実用的なコマンドについて説明します。

関連項目

  • デバッガー内の式
    [ウォッチ] ウィンドウと [クイック ウォッチ] ダイアログ ボックスに入力できる式について、有効な構文を説明します。