ネットワークのトレースの解釈

ネットワークのトレースを有効にすると、トレースを使用して、アプリケーションからさまざまな System.Net クラス メンバーへの呼び出しをキャプチャすることができます。 これらの呼び出しからの出力は、次の例のようになる場合があります。

[588]   (4357)   Entering Socket#33574638::Send()  
[588]   (4387)   Exiting Socket#33574638::Send()-> 61#61

上の例では、[588] は現在のスレッドの一意の識別子です。 (4357) と (4387) は、アプリケーションが起動してから経過したミリ秒数を示すタイムスタンプです。 タイムスタンプの後のデータは、メソッド Socket.Send を開始および終了するアプリケーションを示しています。 Send メソッドを実行するオブジェクトは、一意の識別子として 33574638 を持っています。 メソッドの exit トレースには、戻り値 (上の例では 61) が含まれています。

ネットワークのトレースは、ハイパーテキスト転送プロトコル (HTTP) などのアプリケーション レベルのプロトコルを使用して、アプリケーションから送信されるまたはアプリケーションで受信されるネットワーク トラフィックをキャプチャできます。 このデータは、テキストとして、また任意で、16 進数データとしてキャプチャできます。 16 進数データは、tracemode 属性の値として includehex を指定した場合に使用できます (この属性の詳細については、「方法:ネットワークのトレースを構成する」を参照してください)。次のサンプル トレースは、includehex を使用して生成されました。

[1692] (1142) 00000000 : 47 45 54 20 2F 77 70 61-64 2E 64 61 74 20 48 54 : GET /wpad.dat HT

[1692] (1142) 00000010 : 54 50 2F 31 2E 31 0D 0A-48 6F 73 74 3A 20 69 74 : TP/1.1..Host: it

[1692] (1142) 00000020 : 67 70 72 6F 78 79 0D 0A-43 6F 6E 6E 65 63 74 69 : gproxy..Connecti

[1692] (1142) 00000030 : 6F 6E 3A 20 43 6C 6F 73-65 0D 0A 0D 0A : on: Close....

16 進数データを省略するには、tracemode 属性の値として protocolonly を指定します。 次の例は、protocolonly が指定されている場合のトレースを示しています。

[2444] (594) Data from ConnectStream#33574638::WriteHeaders<<GET /wpad.dat HTTP/1.1

Host: itgproxy

Connection: Close

関連項目