.NET Framework Data Provider for Oracle のシステム要件

.NET Framework Data Provider for Oracle を使用するには、MDAC (Microsoft Data Access Components) のバージョン 2.6 以降が必要です。 MDAC 2.8 SP1 をインストールすることをお勧めします。

Oracle 8i Release 3 (8.1.7) Client 以降もインストールする必要があります。

UTF16 は Oracle 9i の新機能なので、Oracle 9i 以前のバージョンの Oracle Client ソフトウェアでは UTF16 データベースにアクセスできません。 この機能を使用するには、お使いのクライアント ソフトウェアを Oracle 9i 以降にアップグレードする必要があります。

.NET Framework Data Provider for Oracle および Oracle クライアント ライブラリを使用するときに考慮が必要な、Unicode に関連する問題の一覧を以下に示します。 詳細については、Oracle のドキュメントを参照してください。

Oracle を操作する場合、接続文字列の属性を使用し、

Unicode=True

UTF-16 モードで Oracle クライアント ライブラリを初期化することができます。 これにより、Oracle クライアント ライブラリで、マルチバイト文字列の代わりに UTF-16 (UCS-2 とよく似ています) が使用できるようになります。 新たに変換作業を行わなくても、Data Provider for Oracle で Oracle のコード ページを常に使用できます。 この構成は、Oracle 9i クライアントを使用して、AL16UTF16 の代替文字セットを持つ Oracle 9i データベースと通信する場合に動作します。 Oracle 9i クライアントが Oracle 9i サーバーと通信するとき、Unicode の CommandText 値を Oracle 9i サーバーが使用する適切なマルチバイト文字セットに変換するためのリソースが別に必要になります。 安全な構成が確保されていることがわかっている場合は、Unicode=True を接続文字列に追加することにより回避することができます。

Oracle 8i クライアントは、サーバーの各国語文字セットが AL16UTF16 (Oracle 9i の既定の設定) に指定されている場合、Oracle 9i データベースの NCHAR、NVARCHAR2、または NCLOB データにアクセスできません。 UTF-16 文字セットのサポートは Oracle 9i まで導入されなかったため、Oracle 8i クライアントでは読み取れません。

代替文字セットを設定するには、レジストリ キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\HOMEID\NLS_LANG を UTF8 に設定します。 詳細については、ご使用のプラットフォームに関する Oracle のインストール ノートを参照してください。 既定の設定は、Oracle Client ソフトウェアのインストールに使用する言語の基本文字セットになっています。 接続するデータベースの各国語文字セットと言語が一致するように設定されていないと、パラメーターと列の組み合わせは、各国語文字セットではなくプライマリ データベースの文字セットでデータを送受信します。

ユーザビリティ上の理由から、OracleLob オブジェクトでは .NET Framework の Stream クラスが継承され、ReadByte メソッドと WriteByte メソッドが提供されます。 また、Oracle の LOB オブジェクトのセクションで動作する CopyTo や Erase などのメソッドも実装されます。 対照的に、Oracle クライアント ソフトウェアには、文字 LOB (CLOB と NCLOB) を操作するための多くの API があります。 ただし、これらの API は full 文字列でのみ動作します。 こうした違いにより、Data Provider for Oracle では、バイトと同様に UTF-16 データを操作するための Read および ReadByte のサポートが実装されています。 ただし、OracleLob オブジェクトの他のメソッドで使用できるのは、完全な文字の操作のみです。

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