方法 : AutoSize と TableLayoutPanel コントロールを使用して Windows フォームのローカリゼーションをサポートする

アプリケーションをローカライズする際に発生する問題の 1 つは、文字列の長さが変化するためにレイアウトの変更が必要になる点です。 AutoSize プロパティおよび TableLayoutPanel コントロールは、デザイン時には予想できない異なる長さの文字列に対応するレイアウトを作成するうえで有効です。

注意

実際に画面に表示されるダイアログ ボックスとメニュー コマンドは、アクティブな設定またはエディションによっては、ヘルプの説明と異なる場合があります。設定を変更するには、[ツール] メニューの [設定のインポートとエクスポート] をクリックします。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。

異なる文字列サイズに対応するレイアウトの有効化

AutoSize プロパティを使用すると、コントロールのサイズが内容に合わせて自動的に調整されます。 TableLayoutPanel コントロールは、プロポーショナル サイズ変更機能を備えています。この機能により、コントロールは、内容に合わせてサイズを調整するときに同じ縦横比を維持できます。

ローカリゼーション用の自動サイズ変更を有効にする

  1. ツールボックスからフォームに、TableLayoutPanel コントロールをドラッグします。 RowCount プロパティの値を 1 に設定します。 AutoSize プロパティの値を true に設定します。

  2. ツールボックスButton コントロールを TableLayoutPanel コントロールの左側のセルにドラッグします。 AutoSize プロパティの値を true に設定します。

  3. [列と行のスタイル] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、「方法 : TableLayoutPanel コントロールの列と行を編集する」を参照してください。 [Column1] を選択し、SizeType プロパティの値を AutoSize に変更します。 [OK] をクリックして、変更を適用します。

  4. Button コントロールの Text プロパティの値に長い文字列 ("This is a long string to demonstrate a localizable form." など) を設定します。新しい文字列の長さに合わせて、Button コントロールと TableLayoutPanel セルのサイズが変更されます。

  5. Button コントロールの Text プロパティの値を短い文字列に変更します。 この短い文字列に合わせて、Button コントロールと TableLayoutPanel セルの幅が縮小されます。

  6. TableLayoutPanel コントロールを移動してフォームの右下隅に揃えます。

  7. フォームの AutoSize プロパティの値を true に設定します。

  8. Button コントロールの Text プロパティの値を長い文字列 ("This is a long string to demonstrate a localizable form." など) に変更します。文字列の長さが十分である場合は、TableLayoutPanel コントロールとフォームのサイズが拡大されます。

参照

処理手順

チュートリアル : FlowLayoutPanel を使用した Windows フォーム上のコントロールの配置

チュートリアル : TableLayoutPanel を使用した Windows フォーム上のコントロールの配置

チュートリアル : スナップ線を使用した Windows フォーム上のコントロールの配置

その他の技術情報

アプリケーションのグローバライズとローカライズ