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COM 型のアセンブリの検査

このセクションでは、COM の型情報 (メタデータとして) を検査し、.NET クライアントから呼び出すメソッドのシグネチャを判断する方法を説明します。

名前空間と COM オブジェクト

コクラスのメタデータは、そのメタデータが生成されたタイプ ライブラリと同じ名前の名前空間に配置されます。たとえば、LoanLib という名前のタイプ ライブラリを LOANLib.dll というアセンブリ ファイルに変換し、さらにこのタイプ ライブラリに Loan というクラスが含まれている場合、生成される名前空間は LOANLib という名前になり、そのクラスの完全解決名は LOANLib.Loan となります。

名前空間を変更するには、Tlbimp ツールの /namespace: オプションを使用します。

Type クラスを持つメタデータの検査

System.Type クラスは、メタデータを検査するメソッドを提供します。COM 型に、タイプ ライブラリ インポータ (Tlbimp.exe) ツールまたはそれと同等の API で生成されたメタデータが付属している場合、その型に関する完全な情報は、Type クラスのインスタンスを通じて取得できます。COM 型にメタデータが付属していない場合、Type が提供する情報は比較的少なくなります。

MSIL 逆アセンブラによるメタデータの表示

.NET Framework SDK には、メタデータを階層型のツリー ビューでグラフィカルに表示する Microsoft Intermediate Language (MSIL) 逆アセンブラ (Ildasm.exe) が用意されています。これはメタデータの判読可能な説明を表示できるツールで、OleView (COM 開発でしばしば利用されるツール) に似ています。

Ildasm.exe は、アセンブリ ファイルとしてインポートされたタイプ ライブラリを含め、すべてのポータブル実行可能 (PE) ファイルのメタデータを表示します。たとえば、LoanLib という名前のタイプ ライブラリを LOANLib.dll というアセンブリ ファイルにインポートすると、次のコマンドを使用して、このアセンブリ内のマネージ型を表示できます。

ildasm LOANLib.dll

LOANLib.dll は、Loan クラスと ILoan インターフェイスの型定義から構成されています。Ildasm.exe には、Loan クラスと ILoan インターフェイスのメンバの説明が表示されます。

参照

関連項目

System.Type Class
タイプ ライブラリ インポータ (Tlbimp.exe)

概念

マネージ コードでの COM 型の使用
タイプ ライブラリのアセンブリとしてのインポート
COM 相互運用機能のサンプル : .NET クライアントおよび COM サーバー