ユーザー インターフェイス ダイアログ ボックス

[チェック ボックス] ダイアログ ボックスは、インストール中に、最大で 4 つの選択項目をユーザーに示し、選択結果の値を返します。 使用できる [チェック ボックス] ダイアログ ボックスは、[チェック ボックス (A)]、[チェック ボックス (B)]、および [チェック ボックス (C)] の 3 つです。 これら 3 つのダイアログ ボックスはまったく同じもので、いずれも配置プロジェクトごとに 1 回だけ追加できます。

ダイアログ ボックスには、4 つのチェック ボックスと対応するラベル、そしてユーザーに情報を伝える追加ラベルが含まれています。 ラベルのテキストは、[プロパティ] ウィンドウでのデザイン時に指定します。 各チェック ボックスには、表示するかどうかを制御したり、既定値を設定したり、値を返したりするための追加プロパティがあります。

次の図は、インストール中に表示される標準的な [チェック ボックス] ダイアログ ボックスです。

[チェック ボックス] ダイアログ ボックス

配置 UI スプラッシュ スクリーン

プロパティ

[チェック ボックス] ダイアログ ボックスでは次のプロパティを利用できます。

プロパティ

説明

BannerBitmap

見出し領域に表示するビットマップまたは JPEG イメージを指定します。 上の図には、既定のビットマップが表示されています。 詳細については、「BannerBitmap プロパティ」を参照してください。

BannerText

見出し領域に表示するテキストを指定します。 上の図では、"これは見出しのテキストです。" が該当テキストです。

BodyText

チェック ボックスの上に表示するテキストを指定します。 上の図では、"これは本体のテキストです。" が該当テキストです。

Checkbox1Label

1 番目のチェック ボックスの横に表示するテキストを指定します。 上の図では、"1 番目のチェック ボックス" がこのプロパティです。

Checkbox1Property

1 番目のチェック ボックスの値 (Checked または Unchecked) を取得するときに使用するプロパティの名前を指定します。 このプロパティは条件内で使用できます。

Checkbox1Value

1 番目のチェック ボックスの初期値 (Checked または Unchecked) を指定します。

Checkbox1Visible

1 番目のチェック ボックスの表示または非表示を指定します。 1 つ以上のチェック ボックスを表示するダイアログ ボックスの場合は、このプロパティを true に設定する必要があります。

Checkbox2Label

2 番目のチェック ボックスの横に表示するテキストを指定します。 上の図では、"2 番目のチェック ボックス" がこのプロパティです。

Checkbox2Property

2 番目のチェック ボックスの値 (Checked または Unchecked) を取得するときに使用するプロパティの名前を指定します。 このプロパティは条件内で使用できます。

Checkbox2Value

2 番目のチェック ボックスの初期値 (Checked または Unchecked) を指定します。

Checkbox2Visible

2 番目のチェック ボックスの表示または非表示を指定します。 表示するチェック ボックスが 2 つ以上のダイアログ ボックスではこのプロパティを true に設定し、表示するチェック ボックスがただ 1 つのダイアログ ボックスでは false に設定する必要があります。

Checkbox3Label

3 番目のチェック ボックスの横に表示するテキストを指定します。 上の図では、"3 番目のチェック ボックス" がこのプロパティです。

Checkbox3Property

3 番目のチェック ボックスの値 (Checked または Unchecked) を取得するときに使用するプロパティの名前を指定します。 このプロパティは条件内で使用できます。

Checkbox3Value

3 番目のチェック ボックスの初期値 (Checked または Unchecked) を指定します。

Checkbox3Visible

3 番目のチェック ボックスの表示または非表示を指定します。 表示するチェック ボックスが 3 つ以上のダイアログ ボックスではこのプロパティを true に設定し、表示するチェック ボックスが 2 つ以下のダイアログ ボックスでは false に設定する必要があります。

Checkbox4Label

4 番目のチェック ボックスの横に表示するテキストを指定します。 上の図では、"4 番目のチェック ボックス" がこのプロパティです。

Checkbox4Property

4 番目のチェック ボックスの値 (Checked または Unchecked) を取得するときに使用するプロパティの名前を指定します。 このプロパティは条件内で使用できます。

Checkbox4Value

4 番目のチェック ボックスの初期値 (Checked または Unchecked) を指定します。

Checkbox4Visible

4 番目のチェック ボックスの表示または非表示を指定します。 表示するチェック ボックスが 4 つのダイアログ ボックスではこのプロパティを true に設定し、3 つ以下のダイアログ ボックスでは false に設定する必要があります。

[チェック ボックス] ダイアログ ボックスの外観の制御

以下のプロパティを使用して、インストール中の [チェック ボックス] ダイアログ ボックスの表示方法を制御します。

  • BannerBitmap プロパティは、ダイアログ ボックスの右上隅に表示されるイメージを制御します。 イメージの位置とサイズは固定です。

    ヒント

    ユーザー インターフェイスに一貫性を持たせるには、インストーラーの全ダイアログ ボックスで同じイメージを使用します。

  • BannerText プロパティは、ダイアログ ボックス上部の見出しに表示されるテキストを制御します。 位置、サイズ、およびフォント サイズは固定です。 テキストは自動改行されますが、3 行以上になることはありません。

  • BodyText プロパティは、ダイアログ ボックスの見出しの直下に表示されるテキストを制御します。 位置とフォント サイズは固定です。 テキストは自動改行されますが、5 行以上になることはありません。

  • CheckboxNLabel プロパティは、チェック ボックスのラベルのテキストを制御します。 位置、サイズ、およびフォント サイズは固定で、テキストは折り返されません。

    ヒント

    ダイアログ ボックスがローカライズされる可能性がある場合、テキストの拡張用にスペースを余分に確保しておきます。 ある言語から別の言語に翻訳したときにテキストが長くなってしまい、収まりきらないテキスト部分が切り取られてしまう場合があります。

[チェック ボックス] ダイアログ ボックスのプロパティを使ったユーザー選択の取得

[チェック ボックス] ダイアログ ボックスを含むインストーラーが実行されると、ユーザーは表示されているチェック ボックスの値を変更できます。インストーラーでは、その選択結果を使用して、他のインストール フェーズを制御できます。

たとえば、File A および File B という 2 つのオプション ファイルをインストールするかどうかをユーザーが指定できる [チェック ボックス] ダイアログ ボックスを作成するとします。 この場合、Checkbox1Label プロパティには "Install File A" を設定し、Checkbox2Label プロパティには "Install File B" を設定します。 必要なチェック ボックスは 2 つだけなので、Checkbox3Visible プロパティと Checkbox4Visible プロパティには false を設定します。

ユーザーは普通 File A のインストールを選択すると考えられる場合は、Checkbox1Value プロパティを Checked に設定し、既定でオンにしておきます。

ファイル システム エディターでは、File A の Condition プロパティに Checkbox1Property プロパティの値を設定し、File B の Condition プロパティに Checkbox2Property プロパティの値を設定します。

インストール時には、各ファイルの Condition プロパティが評価されます。 ユーザーがチェック ボックスをオンにすると、条件は true と評価されてファイルがインストールされ、チェック ボックスをオフにするとファイルはインストールされません。

参照

概念

インストール ダイアログ ボックスの制限事項

その他の技術情報

配置でのユーザー インターフェイスの管理

配置のダイアログ ボックス

配置での起動条件の管理