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CLongBinary クラス

更新 : 2007 年 11 月

データベース上の大きなバイナリ データ オブジェクト (BLOB または "バイナリ ラージ オブジェクト" と呼びます) を使った作業を単純にします。

class CLongBinary : public CObject

解説

たとえば、SQL テーブルのレコード フィールドは画像のビットマップを持つことがあります。CLongBinary オブジェクトは、このようなオブジェクトを保持し、オブジェクトのサイズを監視します。

07w94zsx.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

現在は、DFX_Binary 関数と共に CByteArray を使用して実行する方が一般的です。16 ビット CByteArray に伴うサイズ制限がなくなったので、通常 Win32 では CLongBinary ではなく、多くの機能を持つ CByteArray を使います。これは、ODBC (Open Database Connectivity) を使っているプログラマにも DAO (Data Access Objects) を使っているプログラマにも該当します。

CLongBinary オブジェクトを使うには、レコードセット クラスで CLongBinary 型のフィールド データ メンバを宣言します。このメンバはレコードセット クラスの埋め込みメンバで、レコードセット構築時に構築されます。CLongBinary オブジェクト構築後、レコード フィールド エクスチェンジ (RFX) 機構は、データ ソース上の現在のレコードのフィールドからデータ オブジェクトを読み込み、レコード更新後にデータ オブジェクトをレコードに戻します。RFX はデータ ソースにバイナリ ラージ オブジェクトのサイズを問い合わせ、その大きさの領域を確保し (CLongBinary オブジェクトの m_hData データ メンバを使います)、HGLOBAL ハンドルを m_hData に格納します。RFX はまた、データ オブジェクトの実際のサイズを m_dwDataLength データ メンバに格納します。Windows の HGLOBAL ハンドルに格納されているデータを操作するのと同じ方法で、m_hData を使ってオブジェクトのデータを処理します。

レコードセットを破棄するときに、埋め込まれた CLongBinary オブジェクトも破棄され、デストラクタは HGLOBAL データ ハンドルのメモリを解放します。

ラージ オブジェクトと CLongBinary クラスの使い方の詳細については、「レコードセット (ODBC)」と「レコードセット : 大量のデータの処理 (ODBC)」を参照してください。

必要条件

ヘッダー : afxdb_.h

スマート デバイス開発者のためのメモ

このクラスは、スマート デバイス プロジェクトではサポートされません。

参照

参照

CObject クラス

階層図

CRecordset クラス

その他の技術情報

CLongBinary のメンバ