方法: 内在コントロールのプロパティを公開する

複合コントロールを構成するコントロールは、"内在コントロール" と呼ばれます。 これらのコントロールは通常、プライベートとして宣言されるため、開発者がアクセスすることはできません。 これらのコントロールのプロパティを今後のユーザーが使用できるようにするには、それらをユーザーに公開する必要があります。 内在コントロールのプロパティは、ユーザー コントロール内にプロパティを作成し、そのプロパティの get アクセサーと set アクセサーを使用して、内在コントロールのプライベート プロパティの変更を反映することによって公開されます。

MyButton という名前の内在ボタンを持つ仮想的なユーザー コントロールを考えてみましょう。 この例では、ユーザーが ConstituentButtonBackColor プロパティを要求すると、MyButtonBackColor プロパティに格納されている値が与えられます。 ユーザーがこのプロパティに値を割り当てた場合、その値が MyButtonBackColor プロパティに自動的に渡され、set コードが実行されて MyButton の色が変更されます。

次の例は、内在ボタンの BackColor プロパティを公開する方法を示しています。

Public Property ButtonColor() as System.Drawing.Color
   Get
      Return MyButton.BackColor
   End Get
   Set(Value as System.Drawing.Color)
      MyButton.BackColor = Value
   End Set
End Property
public Color ButtonColor
{
   get
   {
      return(myButton.BackColor);
   }
   set
   {
      myButton.BackColor = value;
   }
}

内在コントロールのプロパティを公開するには

  1. ユーザー コントロールのパブリック プロパティを作成します。

  2. プロパティの get セクションに、公開するプロパティの値を取得するコードを記述します。

  3. プロパティの set セクションに、プロパティの値を内在コントロールの公開されたプロパティに渡すコードを記述します。

関連項目