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WorksheetFunction.ZTest(Object, Double, Object) メソッド

定義

z 検定の片側確率の値を返します。 特定の仮説母集団平均について、ZTEST は、サンプル平均がデータ セット (配列) 内の観測値の平均 (つまり、観測されたサンプル平均) よりも大きくなる確率を返します。

public double ZTest (object Arg1, double Arg2, object Arg3);
Public Function ZTest (Arg1 As Object, Arg2 As Double, Optional Arg3 As Object) As Double

パラメーター

Arg1
Object

配列: 母集団平均の検定対象となるデータを含む数値配列またはセル範囲を指定します。

Arg2
Double

検定する値を指定します。

Arg3
Object

σ: 母集団全体に基づく標準偏差を指定します。 省略すると、標本に基づく標準偏差が使用されます。

戻り値

注釈

重要: この関数は 1 つ以上の新しい関数に置き換えられました。この関数は、精度が向上し、その名前が使用法をより適切に反映している可能性があります。 この関数は旧バージョンの Excel で引き続き利用可能ですが、 下位互換性を確保する必要がない場合には、機能をより正確に表わす新しい関数を今後使用することをご検討ください。 新しい関数の詳細については、 メソッドに関するページを Z_Test(Object, Double, Object) 参照してください。

配列が空の場合、 ZTest は #N/A エラー値を返します。

ZTest は、sigma が省略されない場合に次のように計算されます。

図 1: sigma が省略されていない場合の ZTest の数式

σが省略されている場合は、次のような計算が行われます。

図 2: sigma を省略した場合の ZTest の数式

ここで、x は標本平均 AVERAGE(配列)、s は標本に基づく標準偏差 STDEV(配列)、n は標本内の観測値の個数 COUNT(配列) です。

ZTest は、基になる母集団平均が μ0 の場合に、サンプル平均が観測値 AVERAGE(array) より大きくなる確率を表します。 正規分布の対称性から AVERAGE(array) < μ0 の場合、ZTEST は 0.5 より大きい値を返します。

次の Excel 数式を使用すると、基になる母集団平均が μ0:=2 * MIN(ZTEST(配列,μ0,sigma))、1 - ZTEST(array,μ0,sigma)である場合に、標本平均が AVERAGE(array) よりも μ0 (いずれかの方向) から遠くなる 2 つの尾の確率を計算できます。

適用対象