次の方法で共有


strftime、wcsftime、_strftime_l、_wcsftime_l

更新 : 2007 年 11 月

時刻文字列の書式を指定します。

size_t strftime(
   char *strDest,
   size_t maxsize,
   const char *format,
   const struct tm *timeptr 
);
size_t _strftime_l(
   char *strDest,
   size_t maxsize,
   const char *format,
   const struct tm *timeptr,
   _locale_t locale
);
size_t wcsftime(
   wchar_t *strDest,
   size_t maxsize,
   const wchar_t *format,
   const struct tm *timeptr 
);
size_t _wcsftime_l(
   wchar_t *strDest,
   size_t maxsize,
   const wchar_t *format,
   const struct tm *timeptr,
   _locale_t locale
);

パラメータ

  • strDest
    出力する文字列。

  • maxsize
    strDest バッファのサイズ。

  • format
    書式指定文字列。

  • timeptr
    tm データ構造。

  • locale
    使用するロケール。

戻り値

strftime 関数は strDest の文字数を返し、wcsftime 関数は対応するワイド文字数を返します。

終端の null を含む合計文字数が maxsize を超える場合、strftime 関数と wcsftime 関数は 0 を返し、strDest の内容は不定になります。

strDest の文字数は、format のリテラル文字数に、書式指定コードで format に追加される文字数を加えた数になります。文字列の終端の NULL 文字は、戻り値には含まれません。

解説

strftime と wcsftime 関数は、提供されている format 引数に基づいて timeptr の tm 時間値を書式指定し、結果を strDest バッファに保存します。文字列の最大文字数は、maxsize で指定する数になります。timeptr 構造体のフィールドの詳細については、「asctime」を参照してください。wcsftime 関数は strftime 関数のワイド文字バージョンで、文字列ポインタ引数はワイド文字列を指します。それ以外では、これらの関数の動作は同じです。

fe06s4ak.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

Visual C++ 2005 以前のバージョンの説明では、wcsftime の format パラメータのデータ型は const wchar_t * になっていましたが、実際の format データ型の実装は const char * でした。Visual C++ 2005 では、format データ型の実装は、ドキュメントを反映して const wchar_t * に更新されています。

この関数は、パラメータを検証します。strDest、format、または timeptr が null ポインタの場合、timeptr によってアドレス指定された tm データ構造が無効の場合 (範囲外の時刻または日付の値が含まれるなど)、または format 文字列に無効な書式指定コードが含まれている場合、「パラメータの検証」に説明されているように、無効なパラメータ ハンドラが呼び出されます。実行の継続が許可された場合、この関数は 0 を返し、errno を EINVAL に設定します。

汎用テキスト ルーチンのマップ

TCHAR.H のルーチン

_UNICODE および _MBCS が未定義の場合

_MBCS が定義されている場合

_UNICODE が定義されている場合

_tcsftime

strftime

strftime

wcsftime

format 引数は、printf 関数と同様に 1 つ以上のコードで構成され、書式指定コードの先頭にはパーセント記号 (%) が付きます。% が先頭に付かない文字は、そのまま strDest にコピーされます。strftime 関数の出力書式には、現在のロケールの LC_TIME カテゴリが影響します。LC_TIME カテゴリの詳細については、「setlocale、_wsetlocale」を参照してください。_l サフィックスが付いていない関数は、現在設定されているロケールを使用します。_l サフィックスが付けられたバージョンは、現在設定されているロケールの代わりにパラメータとして渡されたロケールを使用する点を除いて同じです。詳細については、「ロケール」を参照してください。

strftime 関数の書式指定コードを次に示します。

  • %a
    曜日の省略形。

  • %A
    曜日の正式名。

  • %b
    月の省略形。

  • %B
    月の正式名。

  • %c
    ロケールに対応する日付と時刻の表現。

  • %d
    10 進数で表す月の日付 (01 ~ 31)。

  • %H
    24 時間表記の時間 (00 ~ 23)。

  • %I
    12 時間表記の時間 (01 ~ 12)。

  • %j
    10 進数で表す年初からの日数 (001 ~ 366)。

  • %m
    10 進数で表す月 (01 ~ 12)。

  • %M
    10 進数で表す分 (00 ~ 59)。

  • %p
    現在のロケールの午前/午後。

  • %S
    10 進数で表す秒 (00 ~ 59)。

  • %U
    10 進数で表す週の通し番号。日曜日を週の最初の日とする (00 ~ 53)。

  • %w
    10 進数で表す曜日 (0 ~ 6、日曜日が 0)。

  • %W
    10 進数で表す週の通し番号。月曜日を週の最初の日とする (00 ~ 53)。

  • %x
    現在のロケールの日付表現。

  • %X
    現在のロケールの時刻表現。

  • %y
    10 進数で表す西暦の下 2 桁 (00 ~ 99)。

  • %Y
    10 進数で表す 4 桁の西暦。

  • %z, %Z
    レジストリの設定に応じて、タイム ゾーンの名前または省略形を指定します。タイム ゾーンが不明な場合は指定しません。

  • %%
    パーセント記号。

printf 関数と同様に、書式指定コードの前に # フラグを付けることができます。その場合、書式指定コードの意味は次のように変更されます。

書式指定コード

説明

%#a, %#A, %#b, %#B, %#p, %#X, %#z, %#Z, %#%

# フラグは無視されます。

%#c

現在のロケールに対応する、日付と時刻の長い表現。たとえば、"Tuesday, March 14, 1995, 12:41:29" となります。

%#x

現在のロケールに対応する、日付の長い表現。たとえば、"Tuesday, March 14, 1995" となります。

%#d, %#H, %#I, %#j, %#m, %#M, %#S, %#U, %#w, %#W, %#y, %#Y

先行ゼロがあれば削除されます。

必要条件

ルーチン

必須ヘッダー

strftime

<time.h>

wcsftime

<time.h> または <wchar.h>

_strftime_l

<time.h>

_wcsftime_l

<time.h> または <wchar.h>

互換性の詳細については、「C ランタイム ライブラリ」の「互換性」を参照してください。

使用例

time」の例を参照してください。

.NET Framework の相当するアイテム

参照

参照

ロケール

時間管理

文字列操作 (CRT)

localeconv

setlocale、_wsetlocale

strcoll 系関数

strxfrm、wcsxfrm、_strxfrm_l、_wcsxfrm_l