Switch 関数

更新 : 2007 年 11 月

式のリストを評価し、リスト内で最初に True になった式に対応する Object の値を返します。

Public Function Switch( _
    ByVal ParamArray VarExpr() As Object _
) As Object

パラメータ

  • VarExpr
    必ず指定します。オブジェクト型 (Object) のパラメータ配列です。要素数は偶数である必要があります。コンマで区切られたオブジェクト型 (Object) の変数や式のリスト、または要素がオブジェクト型 (Object) の 1 次配列を指定できます。

例外

例外の種類

エラー番号

条件

ArgumentException

5

引数の数は奇数です。

非構造化エラー処理を使用する Visual Basic 6.0 アプリケーションをアップグレードする場合は、「エラー番号」列を参照してください(エラー番号を Number プロパティ (Err オブジェクト) と照らし合わせます)。しかし、可能な限り、このエラー処理は Visual Basic の構造化例外処理の概要 で置き換えてください。

解説

VarExpr に渡される引数は、式と値のペアから成ります。Switch 関数は、VarExpr 内のインデックスの値の小さいものから順に、奇数の式を評価し、True と評価された最初の式に関連付けられた偶数の値を返します。たとえば、VarExpr(0) が True の場合、Switch は VarExpr(1) を返し、VarExpr(0) が False で VarExpr(2) が True の場合、Switch は VarExpr(3) を返します。

引数 VarExpr を指定しない場合、Switch は Nothing を返します。

dft2z9yf.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

引数リスト内の式には、関数呼び出しが含まれることがあります。Switch の呼び出しに使用する引数リストを用意するために、Visual Basic コンパイラは、すべての式のすべての関数を呼び出します。このため、引数リストで前に位置する式が True である場合でも、呼び出されていない特定の関数には依存できません。

使用例

Switch 関数を使って、指定された都市で使用されている言語を返すコード例は、次のとおりです。Option Strict が Off である必要があります。

Function matchLanguage(ByVal cityName As String) As String
    Return CStr(Microsoft.VisualBasic.Switch( _
        cityName = "London", "English", _
        cityName = "Rome", "Italian", _
        cityName = "Paris", "French"))
End Function

System.Diagnostics 名前空間にも Switch と呼ばれるクラスがあるため、Switch 関数の呼び出しではMicrosoft.VisualBasic 名前空間を指定する必要があります。

必要条件

名前空間 : Microsoft.VisualBasic

モジュール : Interaction

アセンブリ : Visual Basic ランタイム ライブラリ (Microsoft.VisualBasic.dll)

参照

概念

パラメータ配列

参照

Choose 関数

IIf 関数

Select...Case ステートメント (Visual Basic)